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高次脳機能障害患者向けの福祉サービス

高次脳機能障害患者向けの福祉サービス

最終更新日:2023年6月27日

監修者:よつば総合法律事務所
代表弁護士 大澤 一郎

Q高次脳機能障害の患者が利用できる福祉サービスは何がありますか?
A次のような福祉サービスがあります。

  • ①障害者総合支援法に基づく障害福祉サービス
  • ②介護保険法による介護サービス
  • ③障害者手帳制度に基づく福祉サービス

市区町村の障害福祉担当窓口に相談し、適切な福祉サービスを利用しましょう。

福祉サービス

高次脳機能障害とは

高次脳機能障害とは脳損傷による認知障害全般です。様々な認知障害だけではなく、行動障害や人格変化を伴うことが多いです。症状には記憶障害、注意障害、遂行機能障害、社会的行動障害などがあります。

①障害者総合支援法に基づく障害福祉サービス

障害者自立支援法に基づく障害福祉サービスは、介護給付や訓練等給付があります。

障害福祉サービスの利用は、市町村への相談や利用申請が必要です。

②介護保険法による介護サービス

介護保険に基づく介護サービスは、訪問介護や通所介護、施設介護などの給付があります。

介護サービスの利用は、市区町村の窓口で要介護認定等の申請が必要です。

介護保険法による介護サービス障害者総合自立支援法に基づく障害福祉サービスの両方が利用できるとき、介護サービスを優先して利用するのが原則です。

ただし、介護保険サービスのみでは足りないようなときは、介護サービスと障害福祉サービスの両方を利用できることがあります。

③障害者手帳制度に基づく福祉サービス

障害者手帳に基づく福祉サービスは、電車やバスなどの交通費の割引、税金の減免などがあります。手帳の交付は市町村の窓口での申請が必要です。

福祉サービスと損害賠償請求の関係

では、福祉サービスの利用と加害者任意保険会社への損害賠償請求の関係はどのようになるでしょうか?
福祉サービスの利用損害賠償の受領の両方ができる場合とできない場合があります。

両方できない場合

介護保険法に基づく給付損害賠償の受領は両方できないことが多いです。

両方できる場合

障害者総合支援法に基づく給付と損害賠償の受領は両方できる確率が高いです。障害者手帳制度に基づく福祉サービスの給付と損害賠償の受領も両方できる確率が高いです。

まとめ:高次脳機能障害患者向けの福祉サービス

高次脳機能障害患者が利用できる福祉サービスには、①障害者総合支援法に基づく障害福祉サービス、②介護保険法による介護サービス、③障害者手帳制度に基づく福祉サービスなどがあります。

市区町村の障害福祉担当窓口に相談し、適切な福祉サービスを利用しましょう。

(監修者 弁護士 大澤 一郎

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