保険会社担当者の態度がひどい場合
監修者:よつば総合法律事務所
弁護士 松本 達也
- Q保険会社担当者の態度がひどいです。どうすればよいですか?
- A態度が悪い、返事がない、補償を打ち切る、賠償額が低いなど保険会社担当者の態度がひどいことがあります。まずは交通事故の賠償のルールを被害者が正しく理解しましょう。
担当者の態度に苦情申立をする窓口は、各保険会社に設置の窓口、金融庁、そんぽADRセンター等があります。
―――― 目次 ――――
保険会社担当者への苦情の種類
保険会社担当者の対応に納得できないことは多いです。たとえば次のような場合です。
- ①態度が悪い
- ②返事がない
- ③補償を打ち切る
- ④賠償額が低い
①態度が悪い
保険会社担当者の言葉使いや対応などの態度が悪い場合です。一定割合で言葉遣いや対応が極端に悪い担当者がいます。
②返事がない
保険会社担当者からの返事がない場合です。ありえないと思うかもしれませんが一定割合で発生します。保険会社担当者の個人的な事情であることが多い印象です。
③補償を打ち切る
治療費や休業損害などの補償打ち切りの場合です。
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④賠償額が低い
保険会社担当者が提示する賠償額が低い場合です。
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苦情申立の前に考えるべきこと
では、苦情申立の前に考えるべきことは何でしょうか?
交通事故の賠償は、事故と因果関係がある損害の賠償です。ある程度賠償のルールは決まっています。賠償ルールを逸脱した主張をしても保険会社は賠償しません。
賠償ルールを逸脱した主張を続けていると、保険会社が弁護士を立てたり、保険会社が裁判所に申立をしたりするなど、状況がより混乱することが多いです。
まずは交通事故の賠償のルールを正しく理解しましょう。
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苦情申立の窓口
では、苦情申立ての窓口にはどのようなものがあるでしょうか?
次のような苦情申立ての窓口があります。
- ①各保険会社に設置の窓口
- ②金融庁
- ③そんぽADRセンター
①各保険会社に設置の窓口
各保険会社には苦情相談の窓口があります。保険会社担当者の対応がひどい場合、まずは各保険会社の窓口に問い合わせしてみましょう。
②金融庁
金融庁には金融サービス利用者相談室という窓口があります。金融庁に問い合わせをすると、金融庁経由で保険会社に苦情内容が伝わることがあります。
③そんぽADRセンター
そんぽADRセンター は、一般社団法人日本損害保険協会が運営する、相談対応や苦情・紛争の解決を目的とする窓口です。
保険会社とのトラブルが解決しないときの苦情受付、保険会社との間の紛争解決の支援(和解案の提示等)を行っています。
担当者の態度と慰謝料増額
では、保険会社の担当者の態度がひどい場合、慰謝料は増額できるでしょうか?
保険会社担当者の態度がひどい場合でも、慰謝料の増額は難しいでしょう。ただし、加害者本人の態度がひどい場合は慰謝料増額の可能性はあります。
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まとめ:保険会社担当者の態度がひどい場合
保険会社担当者の態度がひどいのは、次のような場合です。
- ①態度が悪い
- ②返事がない
- ③補償を打ち切る
- ④賠償額が低い
交通事故の被害者は、まずは交通事故の賠償のルールを正しく理解しましょう。
苦情申立てをする場合、次のような窓口があります。
- ①各保険会社に設置の窓口
- ②金融庁
- ③そんぽADRセンター
(監修者 弁護士 松本 達也)