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交通事故知識ガイド後遺症(後遺障害)

尾骨骨折

解説者の弁護士川崎翔

尾骨骨折は打撲やしりもちなどの外部からの力によって生じることが多い骨折です。治療としては局所の圧迫を避ける等の方法が有効です。

疼痛(痛み)が長期化しやすいのが特徴です。

Q後遺障害の認定基準はどのような基準ですか。
A交通事故の尾骨骨折の場合には、神経症状を残すものとして12級13号、14級9号に該当する可能性があります。
Q立証上のポイントはどのようなポイントですか。
A交通事故の尾骨骨折の場合レントゲンによっては画像が鮮明ではなく尾骨骨折がわからないという場合があります。CTでの検査が有効と考えられています。
また、交通事故の尾骨骨折では痛み(疼 痛)が長期化しやすいと言われています。痛みについて適切に後遺障害診断書に記載をしてもらいましょう。

尾骨骨折で「寒いと痛い」「時々痛い」というよう な表現では、後遺症の審査にあたって非該当となる確率が高くなりますので注意が必要です。実際に常時痛みがあるのであれば「常時痛」「常に痛みあり」等の 表現できちんと記載してもらいましょう。

なお、医学的にまれに膀胱直腸障害を合併することがあると言われています。
その場合には、尾骨骨折という骨折のみならず、別途膀胱直腸障害を理由とした後遺症の申請を行うことが必要です。

Q保険金額決定のポイントはどのようなポイントですか。
A交通事故による尾骨骨折で14級9号の神経症状を理由とする後遺症が認定された場合、逸失利益を5年という提案を保険会社がしてくることが多いです。

ただし神経症状が骨折が原因である場 合、頚椎捻挫が原因である場合に比べて症状が重いと判断されている裁判例もあります。
そのため、尾骨骨折を原因とする14級9号が認定された場合には、5年以上の適切な期間の逸失利益を主張すべきです。

また、12級13号の神経症状を理由とする後遺症が認定された場合、逸失利益を10年とする主張が出てき た場合にも同様の反論を主張すべきです。
さらに、交通事故による尾骨骨折を原因として何らかの運動障害・機能障害(可動域制限等)が認められる場合にも、 逸失利益の期間を5年、10年に限定することなく積極的な主張をすべきです。

なお、神経症状の痛みが症状固定後長期間(5年等)続いていて、いまだ示談となっていない場合(5年等)は、逸失利益を5年に限定する根拠はありませんので、5年以上の逸失利益を積極的に主張すべきです。