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交通事故知識ガイド高次脳機能障害Q&A

警察の対応に納得がいかないのですがどうすればよいですか?

弁護士からの回答

解説者の弁護士前田徹

供述調書・実況見分調書を作成するにあたり正しく事実を伝えましょう。
また、加害者の処罰内容に納得がいかない場合には検察審査会への申立なども検討しましょう。

高次脳機能障害と警察の証拠の重要性

高次脳機能障害の症状が残るような重篤な交通事故の被害にあった場合、警察への対応は極めて重要です。
高次脳機能障害の場合、事故状況を被害者自身が記憶していないことも多く、過失割合で加害者ともめやすいからです。

特に、供述調書の作成と実況見分調書の作成にあたっては注意が必要です。

供述調書について

供述調書とは、警察官や検察官が作成する、被害者やその他の関係者が話している内容をまとめた書類です。

警察官・検察官がまとめた書類は刑事裁判で利用されることはもちろんですが、加害者が刑事処分を受けたような事案では、民事事件の証拠として利用されることもあります。
一度作成された供述調書の内容を変更することは極めて困難ですので、供述調書の作成にあたっては細心の注意が必要です。

実況見分調書について

実況見分調書とは、警察官が現場の状況をまとめた書類です。現場の図面や状況が記され、写真が添付されていることもあります。

実況見分調書は刑事裁判で利用されることはもちろんですが、民事事件の証拠としても利用されます。
そして、実況見分調書は過失割合を決めるにあたっては一番重要な証拠となりますので、事実関係を正しく警察官に伝えることが重要です。

加害者の処罰について

高次脳機能障害のような重大な後遺症が残った場合、加害者は相当の処罰を受けることとなります。しかしながら、加害者が処罰を受けずに不起訴となってしまう場合もあります。
このような場合には、上級の検察庁への不服申立や検察審査会への不服申立というような方法があります。

警察官の対応が悪い場合

担当の警察官個人の資質に問題がある場合もあるかもしれません。
そのような場合であっても担当の警察官個人と喧嘩をすることはやめましょう。本来であれば、担当の警察官・検察官と被害者は共に加害者と闘う「味方」であるはずです。警察官ともめているということは「内輪もめ」をしているようなものです。

時間がかかりすぎる場合

高次脳機能障害の場合、症状固定まで1~2年かかることも多いです。治療状況や改善の状況も踏まえた上で加害者の処分が決まりますのである程度時間がかかることはやむを得ないと思います。

ただし、あまりにも時間がかかりすぎているような場合には警察や検察に現在の進捗状況を問い合わせしてみましょう。

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