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交通事故知識ガイド高次脳機能障害Q&A

高次脳機能障害で将来介護費の金額はいくら認められますか。

弁護士からの回答

弁護士川崎翔の画像解析

事案によります。

  • (1)自宅介護なのか施設介護なのかという点
  • (2)自宅介護の場合には親族介護なのか職業看護なのかという点

がポイントとなります。

高次脳機能障害と介護の必要性

高次脳機能障害の場合、様々な症状が出現します。
具体的には、失語・失行・失認のほか、記憶障害、注意障害、病識欠如、社会的行動障害などがあると言われています。

高次脳機能障害では様々な症状が出ることが多いため、具体的な症状としてどのような症状があるのかを適切に把握の上、将来の介護体制を構築していく必要があります。

施設介護の場合

施設による介護の場合には、施設の金額を元に将来介護費を算定します。ただし、施設での介護は永遠に続くものとは限りませんので、将来長期間にわたって施設の介護となるのか、それとも、自宅介護への切り替えを予定しているのかを慎重に検討する必要があります。

自宅介護の場合

自宅での介護の場合には、自宅での介護にかかる金額を元に将来介護費を算定します。職業的介護者の利用を前提とする場合には職業的介護者にかかる費用を前提に計算をします。他方、家族による介護を前提とする場合には1日当たり8,000円前後を基準として計算をすることが多いです。

職業介護、親族介護のどちらとなるかについて

職業介護と親族介護のどちらを行うことになるかは被害者の病状や介護の必要性によって異なってきます。医学的な証拠、医師の意見、実際の介護状況を裏付ける証拠などを準備した上で介護が必要であるという事実関係を丁寧に証明していきましょう。

職業介護と親族介護の折衷

現在は親族介護が行われていたとしても介護者が高齢化することにより職業介護が必要になるというような事案もあります。また、日あるいは時間帯によって職業介護と親族介護を併用するというような事案もあります。

その他

  • 将来付添費が認められる期間は原則として平均余命までの期間です。中間利息を控除して計算します。
  • 常時介護を必要としない場合には、介護の必要性の程度、内容により将来付添費の額が減額されることがあります。
  • 将来介護費としての請求は認められない場合であっても、介護が必要という点が慰謝料の増額事由として考慮されることがあります。
  • 1級、2級の高次脳機能障害のみではなく、3級以下の高次脳機能障害であっても事案によっては将来介護費の請求が認められることがありますので丁寧な検討が必要です。

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