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交通事故知識ガイド高次脳機能障害Q&A

高次脳機能障害者の家族を支援する制度にはどのようなものがありますか。

弁護士からの回答

解説者の弁護士川崎翔

交通事故の場合にはまずは病院と弁護士に相談することから始めることがよいでしょう。

家族に発生する問題

高次脳機能障害の後遺障害を負った被害者の家族には様々な問題が発生します。突然の交通事故で人生が全く変わってしまったことから、生活・生計維持への不安はもちろんのこと、家族内での問題の発生、身近な人たちや社会からの孤立感、将来の展望を描けないことへの不安などの問題が発生します。

全体像を事故当初から把握する重要性

頭部外傷により高次脳機能障害に家族がなってしまった場合、何をどうすればよいのかわからないという問題に直面します。治療の全体的な枠組みは病院、交通事故の賠償の全体的な枠組みは同種案件を多く取り扱っている弁護士から説明を受けることがまずは重要です。全体像が把握できることにより、具体的なすべきことが見えてくることもあります。

家族支援制度は不十分

残念ながら、現状では、高次脳機能障害を負った被害者の家族を支援する制度は不十分な状況と言えるでしょう。患者団体の集まりに参加して地元の情報の提供を受けたり、病院や弁護士から話を聞いて公的な制度(障害者手帳の取得・障害年金申請等)の情報提供を受けたりすることが特に重要です。高次脳機能障害に詳しい弁護士であれば、被害者ご本人の状況に応じてご家族が今どのようにすればよいのかという観点からのアドバイスをしてくれるでしょう。

ご家族のカウンセリング

ご家族自身がうつ病などとなってしまうこともあります。そのような場合にはご家族が心療内科に通院するなどして、自らの症状を悪化させないようにする必要もあります。

成年後見制度

高次脳機能障害でも1級、2級などの後遺障害となってしまった場合には、ご本人の判断能力が低下し、成年後見の申立が必要な場合もあります。成年後見申立に際しては、ご家族の希望をできるだけ反映し、ご家族の負担をできるだけ減らした形式にするために、申立段階から工夫をして申立をする必要があります。

その他

  • ご家族の付添看護費、ご家族の通院交通費など、ご家族が受けた損害が損害賠償として認められることがあります。
  • ご家族が受けた苦労・苦痛が後遺障害慰謝料の増額事由として反映されることがあります。
  • 事故からの回復(リカバリー)が一番重要ですので、急がずに1つずつ未来へ向けて進んでいきましょう。

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