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交通事故知識ガイド高次脳機能障害Q&A

高次脳機能障害の案件を裁判で解決するメリットは何ですか。

弁護士からの回答

解説者の弁護士前田徹

賠償額が裁判所が認定する額になりますので、額が増える可能性があります。(他方、等級自体が争われて額が減る可能性もあります。)

高次脳機能障害の事案の解決方法

高次脳機能障害の事案を最終的に解決する方法としては、一般的には、示談交渉、紛争処理センターへの申立、裁判提起の3種類があります。そして、裁判の場合、最終的には裁判官が強制的に判断を下すという最終的な手続きです。

高次脳機能障害で裁判をした場合にかかる時間について

高次脳機能障害の事案は複雑な事案であることが多いので、裁判提起から解決までに1~2年の時間がかかることが多いです。裁判の途中で裁判官が和解案を示しますので、和解により裁判が解決する場合には1年よりも早く解決するときもあります。しかしながら、判決という場合には1~2年の時間はかかると思っておいた方がよいでしょう。

裁判資料について

裁判の場合、過去の病院のカルテ全てを元にした検討がなされることが多いです。また、事故状況についても事案によりますが刑事記録全てを元にした検討がなされることが多いです。そのため、全ての資料を元にした詳細な判断がなされることになります。保険会社から医師の意見書が提出されたりすることもありますし、被害者側から主治医の先生に意見を依頼することもあります。

賠償金額について

裁判の判決の場合、賠償金額は裁判基準と呼ばれる一番高額の基準での解決となることが多いです。また、事故日から年5%の遅延損害金がついたり、約10%前後の弁護士費用相当額が損害として認められることもあります。他方、後遺障害等級自体が争われた結果、当初の等級よりも低い等級が認定されてしまい大幅に賠償額が減ってしまうこともあります。

裁判をするかどうかの判断は慎重な考慮が必要です!

裁判をするかどうかの判断は、過去の資料を元にした慎重な判断が必要です。賠償額が増える可能性もありますが、他方、賠償額が大幅に減る可能性もあるからです。特に、高次脳機能障害は、等級認定が総合評価であるために、裁判で別の認定がされる可能性が特に高い傷病名です。裁判をするかどうかの判断は慎重にしましょう。

その他

  • 裁判は1ヶ月~2ヶ月に1回ずつ行われていきます。
  • 地方裁判所での判決に対して、保険会社側が不服申立(控訴)をする確率は低いですが、控訴をする可能性もあります。その場合、高等裁判所、最高裁判所での審理となる可能性もあります。
  • 高次脳機能障害の裁判は専門性の高い裁判ですので必ず取扱い実績が多い法律事務所に相談しましょう。弁護士の能力により結果が変わりやすい類型の裁判です。

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