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差額ベット代等について(裁判基準)


1 赤い本
 医師の指示ないし特別の事情(症状が重篤,空室がなかった等)があれば認める。

2 青い本
 特別室料(個室料・差額ベット代等)は通常の大部屋でも治療が可能である場合には相当性が否定されることが多い。特別室を使用しなければならないほど症状が重篤あるいはその他の必要性があれば認められる。基本的には個室等を利用した方が治療面でよい効果が期待できる(あるいはそうしないと症状を悪化させる)という事情が必要だろう。

3 自賠責
 入院料は,原則としてその地域における普通病室への入院に必要かつ妥当な実費とする。ただし,被害者の傷害の態様等から医師が必要と認めた場合には上記以外の病室への入院に必要かつ妥当な実費とする。

4 解説
(1)後遺障害が重い場合,特別室・差額ベッド代が認められやすい傾向にあります。後遺障害が重い場合には,大部屋ではなく個室での治療が必要という医師の判断が認定されやすくなるためと考えられます。

(2)後遺障害が重い場合,症状固定までの特別室使用料・差額ベット代のみではなく,症状固定後の特別室使用料・差額ベット代も併せて認められることがあります。

5 事例
(1)びまん性脳損傷等により植物状態(1級3号)の被害者(男性・50歳)につき,将来も入院することが見込まれるとして平均余命の25年間,1日当たり4000円の将来の差額ベット代,合計2057万円を認めた。

(2)64歳・女性・主婦の場合(左下腿骨折及び左脛骨高原骨折)につき,大部屋が満床であった3日分の個室使用料を認め,大部屋が使用可能となってからの19日分を否定した。

(3)29歳・男性・給与所得者の傷害(高位頸髄損傷・1級)の個室利用につき,症状が重篤で家族の付添及び多数の医療機器が必要でその分の広さも必要であったこと,感染しやすい状況等から特別室使用料を認めた。
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