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交通事故知識ガイド賠償額にかかわる「赤い本」と「青い本」

鍼灸・マッサージ費用・器具薬品等

赤い本

症状により有効かつ相当な場合、ことに医師の指示がある場合などは認められる傾向にある。

青い本

医師の指示により受けたものであれば認められる。

自賠責

治療のために必要かつ妥当な実費とする。

解説

(1)医師の積極的な指示があれば鍼灸・マッサージ・器具薬品代等は認められる可能性が高いです。
また、医師の積極的な指示がなくても、治療を受けることによる改善の可能性が否定できないことからとりあえず治療を受けることを承認するという消極的な指示でも医師の指示があったと判断されることもあります。

(2)また、医師の指示・承認がなくても、改善効果が認められれば賠償を認める事例もあります。

(3)鍼灸・マッサージ等以前から神経症状に対して行われてきたもの以外にも、漢方療法・民間療法・水泳によるリハビリのためのスポーツクラブの費用などの相当性が争われる事案もあります。
これらについては、(積極的な)医師の指示・承認がない場合には否定的な扱いをされることが多いと思われます。

(4)鍼灸・マッサージ費用その他の費用については、損害賠償額として認められるとしても全額が補償されるのではなく、金額が減額されることが多いです。

(5)整骨院の治療については、治療の相当性という点での治療費の問題が起こる可能性があります。
より深刻な問題としては、医師による治療回数が少ない場合、医師が後遺障害診断書を記載できない、後遺障害認定にあたって病院への通院回数が少ないことが認定上不利に働く等の問題点があります。整骨院での治療に際しては注意が必要です。

事例

(1)頸椎捻挫・両膝捻挫・右下腿打撲で併合14級の被害者(男・31才)につき、医師の指示はないが、施術により疼痛が軽快し、整形外科における治療回数が減少していること、施術費が社会一般の水準と比較して妥当であること、加害者らが施術を認めていたこと等から、症状固定までの整骨院施術費全額を認めた。

(2)年齢不明・女性・給与所得者の頸部捻挫・腰部捻挫・頸椎椎間板ヘルニアの傷害につき、復職後座っているのも大変な状態になったところ、温熱治療を受けてみると、それまでの頭痛が若干改善し、治療を受けることについての医師の了承が得られたことに鑑み、温熱治療費合計27万2,500円を認めた。