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バイクの交通事故

バイクの交通事故

バイクの交通事故の特徴

①死亡事故や重大な怪我になりやすい、②過失割合で争いになりやすい、という特徴があります。

死亡事故や重大な怪我になりやすい

  • バイクでの事故の場合、脊髄損傷・高次脳機能障害・遷延性意識障害といった神経・脳に関わる怪我、手足の骨折や手足の動く範囲の制限(可動域制限)、腱板断裂・腱板損傷などの重大な怪我が発生する確率が自動車の事故と比べて高いです。
  • 死亡事故に関しても、警視庁二輪車の交通死亡事故統計(2021年中)をみると、死者数構成のうち二輪車の死亡事故比率は、全国では17.6%、都内では26.3%です。 
  • バイク事故は自動車事故と比べて死亡事故や重大な怪我につながる可能性が高いです。

過失割合が争いになるケースが多い

  • 適正な補償を受けるためには、過失割合の交渉は不可欠です。交通事故の過失割合は、過失割合を事故態様ごとに類型化した「別冊判例タイムズ38」(いわゆる緑の本)を基に検討します。別冊判例タイムズ38では、「単車と四輪車との事故」として多くの類型がまとめられています。
  • バイク事故の過失割合は、どのような道路だったか、どのような交差点だったか、減速の程度、信号の色等の個別具体的な状況によって全く異なってきます。そのため、個別具体的な事案ごとの検討が不可欠です。
  • バイク事故の過失割合は、自動車の交通事故と共通しているものも多いのですが、バイク事故の場合に特徴的な修正要素もあります。そのため、バイク事故では過失割合が争いになるケースが多いです。

バイクの交通事故による怪我

高次脳機能障害

  • 車を運転中の事故の場合には、頭を強打する事故はそれほど多くはありません。他方、バイクでの事故の場合には、ヘルメットをかぶっていたとしても、頭を道路に強打するなどし、高次脳機能障害となる場合があります。
  • 高次脳機能障害の場合、事故直後からの弁護士等の専門家の関与が不可欠です。高次脳機能障害の場合、後遺障害の等級は1級、2級、3級、5級、7級、9級、12級、14級という段階があります。認定される等級の違いで、金額にすると数百万円から数億円の差になります。そのため、後遺障害の等級は適切な補償を受けるためとても重要です。
  • 後遺障害申請は、同じような症状であっても、後遺障害診断書の記載等によって認定される等級が変わることがあります。また、医師は治療の専門家ですので、全ての医師が後遺障害の認定や後遺障害診断書の作成方法に精通しているわけではありません。そのため、事故直後から、万が一後遺障害が残ってしまった場合に備えて、バイク事故で高次脳機能障害の診断を受けている場合には弁護士への相談をお勧めします。
    参考:交通事故と高次脳機能障害の解説

骨折に伴う動く範囲の制限(可動域制限)

  • バイク事故では手足や指の骨折を伴うことが多いです。手足や指の骨折の場合、最終的に、関節が事故前より動きにくくなることがあります。これを関節の可動域制限と言います。とくに手首や肩、膝などの関節面での骨折があると可動域制限が残りやすいです。
  • 関節の可動域制限については、①傷病名、②画像上の異常所見の有無、③可動域の範囲(角度)等により後遺障害等級が決まります。具体的には、撮影した画像の内容や、角度5度単位の微妙な判断により数百万円以上保険金に差が出ることもあります。バイク事故で骨折を伴う場合には弁護士への相談をお勧めします。

バイク運転者が加害者の場合における被害者の注意点

  • バイク運転者が加害者の場合、加害者が任意保険に加入しているかを確認する必要があります。
  • バイク運転者が任意保険に加入していない場合は、加害者から十分な補償を受けられない可能性があります。人身傷害保険、無保険車傷害特約など自分が加入している保険を利用できないか検討する必要があります。

バイク運転者が被害者の場合の交通事故Q&A

Qバイク事故と車の事故で手続の流れに差はありますか。
A差はありません。

【解説】
バイク事故も車の事故も、手続の流れとしては、「事故の発生→警察への通報→通院治療→治癒もしくは症状固定→症状固定の場合は後遺障害の申請手続→賠償交渉」であり、同様の流れで進みます。詳細は、事故発生から解決までの交通事故問題解決の流れをご参照下さい。

Qバイク事故と車の事故で賠償額に差はありますか。
A差はありません。

【解説】
どちらの事故の場合も、怪我の状況や後遺障害の等級など個別事情によって賠償額は変わってきます。「バイク事故だから」「車の事故だから」という理由で賠償額が変わることはありません。ただし、バイク事故は重大な怪我になりやすいため、結果的に賠償額が大きくなるケースはあります。
参考:怪我の場所ごとの後遺障害認定基準の解説

Qバイク事故と車の事故で休業損害に差はありますか。
A
差はありません。

【解説】
 休業損害は、事故が原因で仕事を休んだ分の補償です。そのため、「バイク事故だから」「車の事故だから」という理由で賠償額は変わりません。ただし、バイク事故は重大な怪我になりやすいため、休業期間が長期化し、結果的に休業損害額が大きくなるケースはあります。
参考:給与所得者の休業損害の解説参考:会社役員の休業損害の解説
参考:個人事業主の休業損害の解説

Qバイク事故と車の事故で慰謝料に差はありますか。
A差はありません。

【解説】
バイク事故も車の事故も慰謝料の計算方法は同じです。ただし、バイク事故は重大な怪我になりやすいため、入院期間や通院期間が長期間となり、金額が大きくなるケースはあります。
参考:入通院慰謝料の解説
参考:後遺障害慰謝料の解説

Qバイクの事故と車の事故で過失割合に差はありますか。
A差はあります。

【解説】

  • 車とバイクを比較すると、バイクの方が若干過失を少なくする傾向にあります。
  • 個別の過失割合は、過失割合を事故態様ごとに類型化した「別冊判例タイムズ38」(いわゆる緑の本)にまとめられています。
    参考:交通事故の過失割合の解説
Qバイク運転中の被害事故です。車の弁護士費用特約は使えますか。
A使える場合があります。

【解説】
「バイク事故なのですが、バイクの任意保険には入っていなかったんです。」という話をご相談者様からされることがあります。もしバイク保険に入っていなくても、バイクとは別に自動車保険に入っていた場合や、ご家族のどなたかが自動車保険に入っていた場合には、自動車保険から怪我の保障や弁護士費用の保障がある場合もあります。そのため、ご自身の保険の内容を再度しっかり確認しましょう。

  • 特に、弁護士費用の保障(弁護士費用特約)については見過ごされることも多いので注意が必要です。

まとめ

  • バイク事故は重傷となりやすいです。
  • 重傷の場合は早期に弁護士に相談しましょう。事故直後や治療初期の対応を間違ってはいけません。
  • 特に、弁護士費用特約がある場合、弁護士に相談・依頼をして解決しましょう。

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