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交通事故知識ガイド各損害の損害賠償基準の詳細解説

差額ベッド代

差額ベッド代の損害賠償基準

損害賠償の基準

(赤い本と青い本は賠償基準をまとめた本です。自賠責保険は加入義務のある保険です。)

赤い本の損害賠償基準

  • 医師の指示ないし特別の事情(症状が重篤、空室がなかった等)があれば認める。

青い本の損害賠償基準

  • 特別室料(個室料・差額ベット代等)は通常の大部屋でも治療が可能である場合には相当性が否定されることが多い。特別室を使用しなければならないほど症状が重篤あるいはその他の必要性があれば認められる。
  • 基本的には個室等を利用した方が治療面でよい効果が期待できる(あるいはそうしないと症状を悪化させる)という事情が必要だろう。

自賠責保険の損害賠償基準

  • 入院料は、原則としてその地域における普通病室への入院に必要かつ妥当な実費とする。
  • ただし、被害者の傷害の態様等から医師が必要と認めた場合は、上記以外の病室への入院に必要かつ妥当な実費とする。

差額ベッド代Q&A

Qどのような場合に差額ベッド代が認められる傾向がありますか?
A医師の指示がある場合、症状が重篤な場合、感染防止のため必要がある場合、空き部屋がなかった場合などがあります。

【解説】

  • 医師の指示が明確にある場合、より認められやすくなります。
Q将来の差額ベッド代が認められることはありますか?
Aあります。

【解説】

  • 症状が重篤な場合、将来差額ベッドを利用する蓋然性が高い場合などに限られると考えられます。

過去の具体的な事例

神戸地方裁判所令和3年1月15日判決

【結論】

  • 差額ベッド代11万円が認められた

【理由】

  • 高次脳機能障害(後遺障害等級9級)
  • 入院期間に苛立って周囲を怒鳴るなどの症状

名古屋地方裁判所令和2年7月1日判決

【結論】

  • 室料差額42万円が認められた

【理由】

  • 骨盤骨折による右股関節の可動域制限の81歳女性(後遺障害等級12級)
  • 車いす生活で日常生活動作全般に介助を要する状態
  • 看護師のサービスステーション近くの差額部屋に入院
  • 医師の指示あり

大阪地方裁判所平成27年7月2日判決

【結論】

  • 個室代57万円が認められた

【理由】

  • 下あご骨折等によりそしゃく障害等(後遺障害等級12級)
  • 個室利用について医師の指示はない
  • 治療のために口をワイヤー固定で話すことができない
  • 文字でのやりとりが必要
  • 食事も流動食が続いていた

東京地方裁判所平成12年9月27日判決

【結論】

  • 将来の差額ベッド代として、平均余命の25年間、日額4000円の差額ベッド代合計2057万円が認められた

【理由】

  • びまん性脳損傷等により植物状態(後遺障害等級1級)
  • 将来も入院することが見込まれる

大阪地方裁判所平成13年9月10日判決

【結論】

  • 将来の差額ベッド代として、日額9270円、合計約3万円が認められた。

【理由】

  • 将来の手術が必要

東京地方裁判所平成20年11月12日判決

【結論】

  • 入院期間434日のうち個室しか空いていなかった期間の室料差額37万8000円が認められた。

【理由】

  • 骨盤骨折、股関節脱臼骨折等(後遺障害併合4級)
  • 通常の部屋に空きがなかった

大阪地方裁判所平成28年12月12日判決

【結論】

  • 個室料28万3500円が認められた

【理由】

  • 78歳の大腿骨骨転子間骨折等の傷害(後遺障害等級12級)
  • 入院時も夜間左下肢の疼痛を訴えていた
  • 他の患者と距離を保つ必要があった

名古屋地方裁判所平成17年7月13日判決

【結論】

  • 結婚式までの個室料が認められた

【理由】

  • 頭部及び腰部挫傷の傷害
  • 事故後1か月後に予定されていた結婚式の打合せの必要があった

まとめ

  • 医師の指示がある場合、差額ベッド代が認められる確率が高いです。
  • 症状が重篤な場合、差額ベッド代が認められる確率が高いです。
  • 空室がなかった場合、差額ベッド代が認められる確率が高いです。

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