橈骨骨折や大腿骨粉砕骨折(9級)の30代会社員が、過失を10%から5%に減らすなどして、3300万円を獲得した事例
最終更新日:2023年06月02日

- 監修者
- よつば総合法律事務所
- 弁護士
- 大澤 一郎

- 病名・被害
- 大腿骨粉砕骨折・橈骨骨折・鼻骨骨折
- けがの場所
- 手・肩・肘足・股・膝
- 最終獲得金額
- 3300万円
- 後遺障害等級
- 9級10級13級
事故の状況
中村さん(仮名)はバイクに乗っていました。すると、道路外からいきなり車が飛び出してきます。バイクと車はぶつかり、中村さんは道路に投げ出されました。
ご相談内容
中村さんは、大腿骨粉砕骨折や橈骨骨折、鼻骨骨折などのけがをしました。中村さんは2か月ほど入院します。
中村さんのご家族が弁護士に相談
中村さんのご家族は、事故後1か月の時点で弁護士に相談します。治療費や過失割合、後遺障害などのことが気になっていたためです。
ご家族とお話をしたあと、中村さんも弁護士に会います。早めに弁護士に頼むのがよさそうな状況だったので、中村さんは弁護士に依頼することにしました。
弁護士の対応と結果
中村さんは2か月の入院と6か月の通院をしました。しかし、重傷だったこともあり完治はしませんでした。
9級で616万円を自賠責保険会社から受領
弁護士が後遺障害の申請をしたところ、次のとおり9級となりました。
- 橈骨骨折のあとの手の関節の動く範囲の制限について「一上肢の三大関節中の一関節の機能に著しい障害を残すもの」(10級10号)
- 大腿骨粉砕骨折のあとの足の短縮について「一下肢を 1 センチメートル以上短縮したもの」(13級8号)
- あわせて併合9級
9級になったので、中村さんは616万円を自賠責保険会社から受け取りました。
交渉で2684万円を任意保険会社から受領
弁護士は任意保険会社との交渉をスタートします。
過失割合が少し争いとなったものの、中村さんの過失は5%だけで合意できました。最後の合意金額は約2684万円です。
中村さんは、任意保険会社から約2684万円を受け取りました。
中村さんが受け取った金額のまとめ
自賠責保険 | 616万円 |
---|---|
任意保険 | 2684万円 |
合計 | 3300万円 |
解決のポイント
1. 事故後1か月の段階でのご相談
中村さんのご家族は、事故後1か月の段階で弁護士に相談しました。早めのご相談でした。
早めのご相談だったので、カルテや診断書などを弁護士はしっかり分析できました。そして、分析内容を反映した後遺障害の申請ができました。
結果として、中村さんも納得できる9級の後遺障害となりました。
2. 過失割合を10%から5%に減らすことに成功
中村さんがバイクで直進中、路外から車が飛び出してきたのが今回の事故です。
そして、はじめに保険会社が提示した過失割合は10%でした。
しかし、刑事記録を取り寄せしたり、中村さんに有利な過去の裁判例を出したりして弁護士は反論します。
その結果、過失割合は5%だけで合意できました。過失割合が5%減ったので、トータルでもらえる金額は5%増えました。
ご依頼者様の感想
職場復帰する日が決まっていたので、その前までに終わらせることができてよかったです。これで安心して仕事に復帰できます。今回は本当にありがとうございました。
(茨城県取手市・30代・男性・会社員)
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本事例へのよくある質問
- Q過失割合に納得できないときはどうすればよいですか?
-
過失割合に納得いかないときは、次の点を検討しましょう。
- 過去の類似事例の調査
- 客観的な証拠の確認
- 基本的な過失割合を修正する事情の検討
- Q過失割合が100:0になるのはどのようなときですか?
-
次のようなときは過失割合が100:0になります。
- 後ろからの追突事故
- 信号無視の事故
- センターラインオーバーの事故
- 横断歩道を歩行中の事故

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