難聴(12級)と首の痛み(12級)で11級の50代男性会社員が1100万円を獲得した事例
最終更新日:2023年03月24日

- 監修者
- よつば総合法律事務所
- 弁護士
- 大澤 一郎

- 病名・被害
- 両側難聴・両側耳鳴・頚部痛
- けがの場所
- 顔(目・耳・鼻・口)首
- 最終獲得金額
- 1100万円
- 後遺障害等級
- 11級12級
- 事例の特徴
- むちうち(首・腰)
事故の状況
井上さん(仮名)は車を運転して赤信号で止まっていました。すると、いきなり後ろから車に追突されます。
井上さんは全身を強打します。次のような症状が出ました。
- 両耳が聴こえにくくなる。
- 耳鳴りがする。
- 首から肩にかけて重さを感じる
ご相談内容
井上さんの症状は耳と首です。井上さんは整形外科、耳鼻科、整骨院への通院を続けました。しかし、10か月通ったものの症状は完治しませんでした。
後遺障害は11級
井上さんは自分で後遺障害の手続きをしました。その結果、次のとおり併合11級となります。
- 難聴や耳鳴りについて「難聴に伴い著しい耳鳴が常時あると評価できるもの」(12級相当)
- 頚椎捻挫後の首などの痛みについて「局部に頑固な神経症状を残すもの」(12級13号)
- あわせて併合11級
賠償金の提示は527万円
11級の認定となった後、井上さんは保険会社から賠償金の提示をうけます。金額は527万円です。
井上さんは金額が妥当かどうかわからず、弁護士に相談することにしました。
賠償金が増えそうだったので弁護士に依頼
井上さんが弁護士に相談したところ、次のようなアドバイスを受けました。
賠償金が増えそうだったので、井上さんは弁護士に頼むことにしました。
弁護士の対応と結果
弁護士は保険会社と交渉します。
はじめの保険会社の提示は527万円でした。これに対して、弁護士は増額を要請します。その結果、1100万円の賠償額で合意します。約2倍に賠償金が増えました。
解決のポイント
1. 逸失利益の期間を4年から10年にすることに成功
逸失利益とは、後遺障害により労働能力が減る期間についての賠償です。
はじめに保険会社が提示した逸失利益の期間は4年でした。
これに対して、弁護士は10年を主張します。
最終的には、弁護士の主張どおり期間10年となりました。期間が延びたので逸失利益の金額も増えました。
2. 慰謝料を増やすことに成功
はじめの保険会社の提示は、どちらの慰謝料も少ないものでした。
これに対して、弁護士は裁判の基準での慰謝料を請求します。
井上さんは早期に解決をしたいという希望でした。そのため、最終的には双方が歩み寄って合意します。具体的には、裁判の基準の90%程度の金額で合意しました。はじめより大幅に慰謝料が増えました。
3. 弁護士費用特約の利用で実質的な負担額はゼロ
井上さんは弁護士費用特約に入っていました。そのため、実質的な弁護士費用の負担額はゼロで弁護士に頼むことができました。
ご依頼者様の感想
早期に、しかも予想以上に示談金額を上げてもらい、本当に依頼してみてよかったと思います。本当にありがとうございました。
(千葉県我孫子市・50代・男性・会社員)
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本事例へのよくある質問
- Q難聴や耳鳴りはどのような後遺障害になることがありますか?
-
次のような後遺障害になることがあります。
- 難聴に伴い著しい耳鳴が常時あると評価できるもの(12級相当)
- 難聴に伴い著しい耳鳴が常時あることが合理的に説明できるもの(14級相当)
- 局部に頑固な神経症状を残すもの(12級13号)
- 局部に神経症状を残すもの(14級9号)
- Q頚椎捻挫後の首の痛みはどのような後遺障害になりますか?
-
次のような後遺障害になることがあります。
- 局部に頑固な神経症状を残すもの(12級13号)
- 局部に神経症状を残すもの(14級9号)
- Q弁護士費用特約を使うと、翌年以降の保険料は上がりますか?
-
通常は上がりません。気になるときは念のため保険会社に事前に確認することをおすすめします。

- 監修者
- よつば総合法律事務所
- 弁護士
- 大澤 一郎