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よつばの特長よつばの交通事故への「想い」と「こだわり」

03 医学知識の習得(弁護士 川﨑 翔)

交通事故の被害者側弁護士として医学知識は必須といえます。
どのような治療が適切か、どのような後遺症が残る可能性があるのか、後遺症を証明するために必要な検査は何か、事故態様からして見落とされている傷害はないかなど、あらゆる医学知識が必要になります。主治医の先生に適切な診断書を書いていただいたり、意見書を作成していただく際にも被害者側弁護士に正確な知識がなければ、十分な立証ができないことになってしまいます。必要とはわかっていても、医学知識(理系の知識)というと弁護士(文系)からするとどうしても苦手意識をもってしまいがちです。正直なところ、私もきちんと勉強するまでは苦手意識を持っていました。

幸い、私の家族には医療関係者が多く医学知識の習得が容易だったという点は恵まれていたと思います。(父、弟、義兄、義妹が医師、母がカウンセラー、叔父が歯科医、伯母が看護師です。)

最初のうちは、基本的な医学書(医学生が読むテキストも教えてもらってよみました)や画像読影の入門書を読み、交通事故外傷への知識習得に努めました。
しかし、座学で理解していても、実践的なことが理解できておらず、十分な立証には結びついていないと感じていました。

やはり、後遺症の立証のためには、実践的な医学知識が必要であると思い、協力医を探しました。なかなか、被害者側の弁護士を支援してくれる医師は見つかりませんでしたが、現在では複数の医師が、当事務所の協力医に就任して下さっています。

協力医の先生には定期的に画像読影を含めた症例検討会を開いていただいたり、分野ごとの講義をしていただいたりしています。
特に画像読影に関しては、何度もMRIやCTを診ながら医師に教えてもらうことで、ある程度の読影ができるようになってきたと自負しています。

医学の勉強をしていく中で、交通事故損害賠償における素因減額に関する書籍の執筆に参加する機会も得ました。
素因減額とは、被害者の既存症が後遺症の発生や拡大に寄与した場合、損害をどのように評価すべきかという問題です。今まで、素因減額を専門的に扱った書籍は無く、執筆者一同で判例の調査や医学的知識の整理から始め、時間をかけて書籍化しました。(「交通事故における素因減額問題」(保険毎日新聞社、2014))

知識を習得しながらの執筆作業は難航しましたが、とてもいい勉強になったと思っています。
試行錯誤を繰り返し、ようやくある程度の医学知識が身についてきたなと感じています。
それでも、被害者の後遺症を立証していくためには日々勉強が欠かせないと思っています。

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