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よつばの特長よつばの交通事故への「想い」と「こだわり」

82 弁護士費用特約制度利用の現状(弁護士 加藤 貴紀)

こんにちは、よつば総合法律事務所の加藤です。

本稿では、交通事故の示談交渉の際の弁護士費用を保険会社が賄ってくれる付帯特約である弁護士費用特約についてお話させていただきます。

弁護士費用特約は、自動車保険の任意保険につけることができる付帯契約です。多くの保険会社は300万円まで弁護士費用を負担してくれ、この付帯契約をしておくと、費用を気にすること無く弁護士に示談交渉や訴訟などを依頼することができ、交通事故被害者にとってはとても有用な制度であると思います。

私は、交通事故案件で被害者の方から、保険会社から提示された賠償額が適切であるのかという相談を受けることがよくあるのですが、弁護士費用特約が付されていないことで悔しい思いをしたことがあります。

以前、交通事故への思いとこだわりにて、「交通事故における弁護士の役割」と言うタイトルでお話させていただいたのですが、交通事故における損害の賠償基準は自賠基準、任意基準、裁判所基準があり、通常保険会社が最初に被害者に提示してくる賠償額は、自賠基準に基づく低額なものであることがほとんどです。
そして、この賠償額は弁護士が受任して示談交渉することで増額される可能性がとても高いです。

しかし、例えば、通院が終了して後遺障害等級認定がされなかったような被害者の方で、通院慰謝料の額が主に争いになっていて、弁護士が受任すれば多少増額が期待できるが、増額分が弁護士費用を上回るか微妙なケースがあります。
このようなケースで弁護士費用特約がついていない場合、積極的に弁護士に依頼することをお勧めするべきか判断に迷う事が多く、保険会社との示談交渉の進め方をお伝えすることで終了してしまうこともあります。結局このジレンマ故に被害者の方の十分なサポートができないことが非常に悔しく思えます。

このことは、以前の「交通事故における弁護士の役割」でもお話しました、弁護士がつかなければ保険金の増額可能性が高くないという保険会社の不合理な運用実態によるものでもあります。

弁護士費用特約を付けられている方はたくさんいますが、同時に付けていることを認識されていない方もたくさんいらっしゃいます。保険会社の運用を見ている限り、弁護士費用特約を付けることは適切な賠償を受けるために必要不可欠なものであると言っても過言ではありません。

備えあれば憂いなし。保険の契約をされるときはどのような保証がなされるのかをきちんと確認した上で契約されることをお勧めいたします。

(文責:弁護士 加藤 貴紀

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