メニュー
よつばの特長よつばの交通事故への「想い」と「こだわり」

02 交通事故賠償の主導権を被害者に取り戻す(弁護士 川﨑 翔)

弁護士 川崎 翔

交通事故の賠償において、長い間、保険会社が主導権を握ってきました。

保険会社は日々、大量の交通事故案件を扱っています。顧問医や顧問弁護士、調査会社など、交通事故に関する専門知識を保険会社が独占していました。

交通事故被害者は何の支援も受けられないまま、保険会社が提案する和解を飲まざるを得ないという事態が常態化していました。
交通事故被害者は、保険会社の提示する和解案が適正なものか否かを判断するすべがなかったのです。

私が初めて扱った交通事故は高次脳機能障害を負った若い方の事案でした。
保険会社が被害者に対して提示していた賠償額は約600万円。被害者やご家族が賠償額に不安を感じ、当事務所に相談にいらっしゃったのが最初でした。

当時の私は交通事故に関する知識が少なく、解説書や医学書と格闘しながら保険会社と交渉しました。
結果、賠償額は2800万円に増額しました。達成感を感じたというよりも「唖然とした」というのが正直な感想でした。

思わず保険会社の担当者に「あまりに少ない賠償額の提示であって、ひどいと思います」と言ってしまいました。「保険会社の対応としては普通です」というのが担当者の応えでした。

それ以来、被害者側弁護士として、交通事故被害者に適正な賠償がなされるよう努力を重ねてきました。

まず、事務所内に交通事故チームを編成し、事案の集積と分析を開始。

医学知識や読影技術習得のため、協力医による勉強会を定期的に開催し、必要があれば画像鑑定書を作成してくれる画像鑑定医との協力関係も構築しました。

脊髄損傷や高次脳機能障害、遷延性意識障害といった重度障害を負った被害者のサポートのため、福祉用具や住宅改造に関する専門家との連携も進めています。

少しずつ私たちの活動に理解を示してくれる医師が増え、最近では直接整形外科の先生方から被害者の方をご紹介いただくことも多くなってきました。

さらに、交通事故被害者に関わる人が正しい知識を持っていれば、被害者救済につながると考え、様々な場所で講演も行っています。例えば、整形外科医や保険代理店に対しては、交通事故賠償の仕組みについて複数回講演を行っています。

平成24年2月及び平成27年9月には、交通事故の被害者側を主に扱う弁護士向けに、後遺障害認定に関する講演も行いました。平成26年8月には、専門家向けの交通事故専門書の執筆にも参加しました。(「交通事故における素因減額問題」(保険毎日新聞社))

私たち被害者側の弁護士は、「交通事故賠償の主導権を被害者側に取り戻す」ために全力を尽くすべきだと考えています。今後も努力を続けていきたいと思います。

よつばの交通事故への「想い」と「こだわり」一覧へ戻る