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よつばの特長よつばの交通事故への「想い」と「こだわり」

16 被害者参加手続と交通事故について(弁護士 三井 伸容)

当事務所では、死亡事故などの重大な交通事故において、「被害者参加手続」に関与することが多いです。
あまり聴き慣れない言葉かもしれませんが、「被害者参加手続」とは、一定の重大な刑事事件において、その事件の被害者の方やそのご家族の方々などが、刑事裁判に参加し、裁判の期日に出頭して検察側の席に座ったり、法廷で意見を述べたり、被告人質問などを行うことができるという制度です。
(※参加可能な手続が法律上決まっており、上記の意見を述べることや質問などにも一定の法律上の制限があります。詳しいことは弁護士にご相談ください。)

これまで刑事手続の中では、なかなか「被害者の供述調書」つまりは「被害者の方のお話を警察官や検察官がまとめた書面」以外の形で反映されづらかった被害者やそのご家族の方々の声ですが、この制度によってより裁判官や被告人自身の耳にも届きやすくなりました。

本来その事件で一番人生を狂わされてしまった一番の「当事者」は被害者やそのご家族です。
その意味では、「制度が良くなった」というよりも「本来あるべき姿に近づいた」という方が正しい表現のような気がします。
この手続きに参加する方を「被害者参加人」というのですが、被害者参加人の方が被害者参加手続をする際、私達のような弁護士を「代理人」として選任することができます。

私達が代理人となった場合には、刑事裁判や被害者参加制度の説明、被害者参加人が希望される手続のサポートなどを行うことになります。実際に私も被害者側のご依頼を受け、検察官と打合せをしながら手続を行った経験があります。
刑事裁判に関わる弁護士と言えば「被告人」の立場で活動する「弁護人」のイメージが強いですが、「被害者参加代理人」では純粋に被害者側の立場に立ってアドバイスをさせて頂くことが可能になります。私個人の意見にはなりますが、突然の事故により大変な思いをされている被害者の方やそのご遺族に寄り添った活動をすることの方がやりがいを感じることが多いです。

被害者参加の手続中は、事故当時の記録などを確認することもありますので、当時のことを思い出し、かなりの精神的な負担を強いられることが経験上多いです。

そのような状況でありながらも、自分の気持ちや亡くなってしまった大切な家族のことを裁判官や被告人自身にきちんと理解してほしいということで、勇気を振り絞って法廷に立たれる被害者やご遺族の方も多くいらっしゃいます。
そのような方達のお手伝いをさせて頂く度に、いつも心が締め付けられると共に、その強いお気持ちに私自身も奮い立つ思いがします。

被害者側の弁護士として関与している以上、勇気ある被害者やご家族の方々のお気持ちが刑事事件で出来る限り反映されるよう尽力するのは当然として、私としては、そこから一歩進んで、被害者側の方々のご尽力が民事訴訟においても十分反映されるような裁判での主張立証を心掛けています。
もし被害者参加手続を検討されている方がいらっしゃいましたら、お気軽にご相談頂けると幸いです。

(文責:弁護士 三井 伸容

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