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同じような事故の態様でも、車対車と車対バイクでは過失割合が違うと知りました。その理由は何ですか。

2019年03月11日
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同じような事故の態様でも、車対車と車対バイクでは過失割合が違うと知りました。その理由は何ですか。


バイクは車より車体が小さくライダーの身体がむきだしになっていて、事故によるダメージを受けやすくなっています。自動車より弱い立場にあり、事故を避ける能力も低いために過失割合が低めに設定されています。


交通事故 : 過失割合


◆バイクの過失割合は自動車より低い


交通事故で損害賠償金を計算するときには「過失割合」が非常に重要です。過失割合とは、損害発生に対する事故当事者それぞれの責任割合です。


過失割合が高くなると、加害者として相手に支払う賠償金の金額が高額になりますし、被害者として相手から受けとる賠償金は減らされてしまいます。


実は自動車同士の事故と自動車とバイクの事故では、同じような事故状況でも過失割合の基準が異なります。


自動車同士の事故の場合にはそれぞれが対等の立場ですから、同程度の過失があれば双方に同程度の過失割合があてはめられます。


一方自動車とバイクの場合には、同じように行動していてもバイクの方が過失割合を下げられます。


たとえば交差点で直進者同士が衝突し、一方の信号が赤、他方が黄の場合、自動車同士なら赤が80%、黄が20%の過失割合となります。


これに対して自動車が赤、バイクが黄の場合には自動車が90%、バイクが10%となります。


バイクが赤、自動車が黄ならバイクが30%、自動車が70%となり、バイクが有利になっているのがわかります。




◆バイクの過失割合が低くなる理由


なぜバイクの場合、自動車より過失割合が低くなるのでしょうか?


それは、バイクは自動車よりも弱い立場となっており保護の必要性が高いからです。


自動車とバイクを比べると、バイクは車体が小さく不安定です。自動車のように外側を鉄に囲まれていることがなく、ライダーの身体がむきだしになっているので転倒などによって大けがをしやすいです。


またバイクの場合、自動車と比べて視野も狭くなり顔に風をまともに受けるなどの事情から、事故を避ける能力も高いとは言えません。


バイクは自動車より明らかに弱い立場である上に事故を避ける能力も低いので、自動車の方にバイクよりも高い注意義務を課して過失割合を高くすることによって、バランスを保っているのです。


過失割合の算定においては「弱い立場の方が保護される」原則があります。


これがたとえばバイクと自転車、バイクと歩行者の交通事故であれば、自転車や歩行者がバイクより強く保護され過失割合が小さくされることとなります。


自動車やバイクなどの車両を利用するときには、自分より弱い立場の車両や歩行者に対して特に配慮して慎重に運転しましょう。


▼参考記事

(よつば総合法律事務所 弁護士 松本達也)

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