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よつばの特長よつばの交通事故への「想い」と「こだわり」

12 事故後の人生(弁護士 佐藤 寿康)

「お金なんかいらないから」

被害者の方からよく聞く言葉です。 お金なんかいらないから、元の体に戻してほしいというお気持ちは、私が大きなけがに遭ったことがあるわけではないので、もしかしたら本当に理解できてはいないのかもしれません。ただ、その思いはよく伝わってきます。
ですが、その思いを現実のものにすることができず、残念ながら、元の体が戻ってくるわけではないケースも多いです。

そうした場合も、適正な賠償を受けて頂く、つまりお金を受け取っていただくことによる解決をしていくわけです。

弁護士の仕事はそこで終わり?

交通事故案件における弁護士の仕事は、交通事故で被害者に生じた損害を回復することです。
そのために後遺障害認定サポートをしたり、医師面談を行ったり、保険会社と交渉を行ったり、訴訟案件では主張を考えて証拠をととのえたりするわけです。
そして、交渉や判決で解決し、被害者の方には適正な被害回復がされます。通常、弁護士のミッションはそれで終わりです。

しかし、重い後遺障害を負った人には、その後遺障害と付き合う残りの長い人生があります。
金銭賠償による適正な被害回復がなされたとしても、「お金なんかいらないから」という被害者の思いが根本的には消えないという方もいらっしゃるかもしれません。

被害者のその後の人生のために

交通事故の前後を通じて人生が急転してしまった被害者の方には、もちろん、お強い方もいらっしゃいます。
私がみならわなければならないほどの逞しさを備えた方も何人もいらっしゃいます。

ですが、やはり、そうでない方も多いです。適正な補償を得ても、その後の人生をどうして良いか、前を向いて進むことができないままの方も多くいらっしゃいます。当然です。
とりわけ重い後遺障害を負った方やそのご家族にとって、適切な補償を受けることは、通過点に過ぎないからです。

そのような方のために何かお手伝いできることはないかと、いつも考えてしまいます。 私は、平成26年に高次脳機能障害ファシリテーター養成講座を受講しました。
高次脳機能障害患者にかかわる様々な専門職の立場の方が、それぞれの立場から講演を行い、さらに患者と健常者とが一緒になって実際のリハビリプログラムを壇上で実践するというものです。受講することによって認定証も発行してもらえたのですが、それ自体に意味があるわけではありません。

被害者のその後の人生のためにどこまでできるかは分かりませんが、今後もこうした視点を持ち続けていこうという思いをもっています。

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