44 「全国交通事故弁護団」への参加(弁護士 大澤 一郎)
「全国交通事故弁護団」とは
全国交通事故弁護団とは、日本全国の交通事故や後遺障害に詳しい弁護士が集まり、定期的なシンポジウムや研究会を行うために設立された団体です。

シンポジウムの開催
平成28年5月29日、交通事故弁護団が主催する交通事故シンポジウムが開催されました。
交通事故シンポジウムでは、高次脳機能障害の事例検討、頚椎捻挫・腰椎捻挫の事例検討、人身傷害保険の約款の検討、行政機関への保険金不払いの報告事例、異議申立により後遺障害等級が変わった事例など、様々なテーマの発表がなされました。
当事務所では弁護士の前田徹が頚椎捻挫・腰椎捻挫の後遺障害について発表をしました。
参加事務所約15事務所、参加人数約25人でJR有楽町駅近くの東京国際フォーラムの会議室で3時間にわたって白熱した議論を交わしました。
全国交通事故弁護団の目指すもの
当事務所は、全国交通事故弁護団の立ち上げメンバーの事務所の1つです。
交通事故の分野は専門特化が進み、特に後遺障害認定事案や複雑な事案に関しては詳しい弁護士に相談・依頼をするのが必須の状況となってきています。
全国交通事故弁護団では、日本中の交通事故に詳しい弁護士が集まり、様々な事例を検討・相談することにより、全国トップクラスの解決レベルを目指していきます。
また、最新の保険会社の対応や自賠責調査事務所の情報などを共有することにより、最新の情報を踏まえた上での交通事故の被害回復を目指していきたいと考えています。
保険会社の不払い事案への対応
交通事故シンポジウムにおいて発表された事案の中には、明らかに保険会社の保険金不払い事案ではないかと思われる事案も多数ありました。
裁判所への訴訟提起だけではなく、保険会社への苦情申立や最終的には金融庁への苦情申立など、保険金不払い事案に対しての対抗策を共有する必要性も強く感じました。
特に、後遺障害が重い事案に関して、不払いと思われるのではないかと思われる事案が多数報告されました。
被害回復のための全国的な活動
これからは、一事務所だけではなく、全国の交通事故に詳しい事務所が中心になって、日本中で交通事故被害回復のための活動を一層充実させていきます。
当事務所では千葉県では最大規模の被害者側の交通事故案件の実績はありますが、日本全国の地域NO1事務所との連携で、さらなる被害回復に務めます。
(文責:弁護士 大澤一郎)