メニュー
交通事故知識ガイド交通事故と物損Q&A

買ったばかりの車をぶつけられてしまいました。車両の評価損を請求することはできますか?(その1)

Q3:買ったばかりの車をぶつけられてしまいました。車両の評価損を請求することはできますか?(その1)
Aぶつけられた車の初年度登録からの期間、走行距離、損傷の部位、車種等によりできる場合とできない場合があります。

評価損とは?

修理評価損とは、事故当時の車両価格と修理後の車両価格の差額のことをいいます。

一般的には評価損は、①車両を修理したとしても、技術上の限界から完全に修理できないため、車両の機能や外観に回復不可能な欠陥が残っているという技術上の評価損と、②修理は完全になされたものの、車両に事故歴があることによって当該車両が「事故車」として扱われ、その車両の市場での価値が下がるという取引上の評価損の2種類があるとされています。

なお、事故車とはフレーム、クロスメンバー、フロントインサイドパネル、ピラー、ダッシュパネル、ルーフパネル、トランクフロアパネルの修正、ラジエータコアサポートの交換をいうとされていますが、これに満たない修理であっても事故車として倦厭されることがありますので、上記②には、厳密な意味での事故車に含まれない事故車も入ることとなります。

具体的な裁判例

①登録後3年弱、走行距離4万3000㎞のトヨタセルシオについて、機能上の不具合があるとして166万円余りの修理費の2割相当33万円余の評価損を認めた事例(東京地裁平成10年10月14日判決)(平成28年損害賠償額算定基準上巻221頁)

②初年度登録約2年10ヶ月、走行距離3万8600㎞のホンダステップワゴンについて、修理見積額の約2割である16万5000円の評価損を認めた事例(岡山地裁平成18年1月19日)(平成28年損害賠償額算定基準上巻222頁)

③登録から4か月、走行距離2856㎞のメルセデスベンツについて、事故時に新車登録から4か月しか経過しておらず、走行距離2856㎞程度であったこと、損傷の程度も極めて大きく高額の修理費を要しているとして、車両修理費713万6800円の3割である214万1040円の評価損を認めた事例(東京地裁平成23年3月29日判決)(平成28年損害賠償額算定基準上巻222頁)

交通事故と物損Q&A一覧へ戻る