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交通事故知識ガイド交通事故と物損Q&A

買ったばかりの車をぶつけられてしまいました。車両の評価損を請求することはできますか?(その2)

Q4:買ったばかりの車をぶつけられてしまいました。車両の評価損を請求することはできますか?(その2)
AQ4では、評価損の基本的な概念や裁判例の詳細をお伝えしました。そこで、Q5では、評価損の算定方法などをお伝えします。

評価損の算定方法は?

算定評価損が発生しているとして損害賠償請求する側は、加害者の保険会社に対して、一般財団法人日本自動車査定協会による評価損の査定書が証拠として提出します。

これがあれば裁判所が評価損を認めてくれるというわけではないのですが、評価損の価格を決める一つの要素にはなります。

実際の裁判例上では、①事故前の時価から修理後の価値との差額を損害とする方法(この場合、上記査定書が差額を査定する根拠になる場合が多いです)、②事故時の車両時価の何パーセントかを損害とする方法、③修理費の何パーセントかを損害と認める方式、などが採用されています。

実際に車を買い替えない場合の評価損の査定方法

評価損の損害賠償請求をすると、「買い替える予定がない場合は差額を請求できない」といった反論がなされることがあります。

確かに、買い替えない場合には実際の差額はわかりません。

しかし、将来的に買い替えるかもしれない場合もあるうえ、事故による損傷のため被害車両の価値が下がっていること自体は間違いありません。買い替えないからといって評価損が否定されるものではありません。

この場合は、上記の事故時の車両時価の何パーセントといった形で評価損の額を決めたり、修理費の何パーセントといった形で決めたりします。

評価損についての裁判所の判断の傾向

裁判においては、外国車または国産人気車種で初年度登録から5年以上(走行距離6万㎞以上)、国産車では3年以上(走行距離4万㎞以上)を経過すると、評価損が認められにくい傾向があるとされています(平成14年損害賠償額算定基準下巻299頁)

評価損が発生するかどうかわからなかったら・・・

被害車両の初年度登録からの年数や走行距離が微妙で、評価損が発生するかどうかがわからない場合でも、一度最寄りの一般財団法人日本自動車査定協会に電話してみることをおすすめします。

場合によっては、修理費の見積書等があれば、評価損が出そうかどうかあらかじめ相談にのっていただけたりもします。

また、実際に査定に出したとしても、査定料は1万円しないくらいですので、やってみる価値はあると思います。(※査定協会から被害車両所在地までの距離等によっても値段が異なりますので、費用については必ず査定協会にお問い合わせください。)

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