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物損の示談において気を付けるべきことは何ですか?(その1)

Q14:物損の示談において気を付けるべきことは何ですか?(その1)

示談の意味

事故の物損の示談交通事故においては「示談」という言葉を耳にすることも多いと思います。

でもその示談っていったいどういうものなのでしょうか。

法律の世界において示談とは、裁判など手続を利用せず、事故の当事者間において損害賠償についての合意をすることをいいます。

辞書で示談を調べると、「話し合いで決めること。特に、民事上の紛争を裁判によらず当事者の間で解決すること。」とされています。(デジタル大辞林から引用)

示談がもたらす法律上の意味

「話し合いで解決すること」というのは法律上何を意味するのでしょうか。

法律の世界では、一度示談をすると、同じ事項について再度の請求は原則としてもうできなくなります。

例えば、交通事故の物損において、「修理費10万円を支払う」という内容の示談をした場合には、後日、「やっぱり他にも壊れている箇所があったからもう10万円払って。」とは言えないのです。逆に支払う側からしてみると、「よくよく考えたら修理に10万円もかからなかったはずだから、お金返して。」とも言えなくなるのです。

つまり、示談をするとその件についてはもう請求できないのです。示談がそういう意味とは知らなかったという場合でも通用しません。

そのため、示談をする場合には、よく考えてから示談をしなくてはなりません。

過失割合

交通事故によってカラダに怪我を負った場合でも、物損があれば、通常物損の示談を先に行うことになります。

車の修理が終了したら、保険会社から「承諾書」という示談書が送られてきます。

他方、身体の怪我の場合、怪我はそんなに早く治りませんので、怪我の治療がすべて終わってから示談という流れになります。

この先行する物損の示談で気を付けなければいけないのが、「過失割合」です。

双方に過失がある事故の場合、物損の示談においても、過失割合が定められます。ただ、示談書に過失割合が記載されているわけではなく、示談書には過失相殺後の金額しか載っていない場合がほとんどです。

そのため、特に何も気にせずに示談書に署名押印してしまう方も多いでしょう。

しかし、その物損での過失割合は、そのまま人損での過失割合になります。

人損の場合、等級によっては損害額が一千万円単位になる場合もありますので、過失割合は、手元に残る損害額を左右する重要な要素になります。

1つの事故である以上過失割合も1つであるのが原則ですので、人損の段階になって「やっぱり過失割合に納得がいかない」と思っても手遅れになってしまう場合が多いので注意しましょう。

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