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交通事故知識ガイド主婦の交通事故の解決Q&A

事故の後遺症で、家事ができず家政婦を雇った場合の補償はどうなりますか。

最終更新日:2022年9月5日
弁護士からの回答

弁護士川崎翔の画像解析

(事故で負った怪我の程度にもよりますが、)相当な範囲内であれば損害として認められます。

家事代行を頼んだ場合の補償

家事代行

交通事故によって負った傷害のために家事労働ができなくなった場合、家政婦やシッターなどを雇って家事や育児の代行を頼むこともあると思います。

そのような場合、原則として家政婦やシッター費用を損害として請求することができます。ただし、家事代行を頼むといっても、誰に頼むのか、費用はいくらだったのか、いつ頼んだのか等ケースによって対応がわかれる部分もありますので、以下詳しく見ていきましょう。

家政婦やシッターを雇ったパターン

シッター

事故によって負った傷害を原因として家事や育児ができずに、第三者である家政婦やシッターを雇った場合、その費用は原則として損害として認められて然るべきです。

ただし、その費用があまりにも高額であったり、怪我の程度と比較して家政婦等を雇った期間があまりにも長期間に及ぶ場合など、相当と言える範囲を逸脱しているものについては、認められない場合もあります。また、怪我の程度や治療経過にもよりますが、事故からしばらく経ってから初めて家政婦等を雇っているような場合にも認められない可能性が高くなると言えます。

1 家政婦・ベビーシッターの利用期間

交通事故発生後、家事育児ができるようになる期間までとなります。

2 家政婦・ベビーシッターの金額

標準的な金額が認められることとなります。標準的な金額よりも高い業者に依頼をした場合には標準的な金額のみの補償となることがあります。

3 他の家族などがいないこと

他の家族が家事育児をできる場合、家政婦・ベビーシッターの費用は認められにくいでしょう。

4 医師による証明が必要となることもあります

  • 家政婦・ベビーシッターが必要である旨の医師の診断書があれば、費用が認められやすくなるでしょう。
  • 医師の診断書ではなくても、医師の意見として家政婦・ベビーシッターが必要であることを保険会社に伝えてもらえれば、費用が認められやすくなるでしょう。

5 注意点

  • 利用の前には保険会社と十分に協議をしてから利用しましょう。先に費用を支出してしまって保険会社が支払わないという状況にならないようにしましょう。
  • 事故後、当初は家事育児を自分でしていたにもかかわらず、その後業者を利用するという場合は要注意です。「事故直後に家事育児ができていたのだから家政婦・ベビーシッターは不要」と保険会社が言うことが多いです。

親族に代行をお願いし謝礼を支払ったパターン

夫が家事を代行

家政婦等ではなく、親族に家事の代行をお願いし、謝礼を支払うパターンもあります。その場合でも、親族に支払った謝礼は損害として請求することができます。ただし、このような非職業的代行者に高額な謝礼を支払った場合には、一部損害として認められない場合もあるので注意が必要です。

また、事故によって負った損害のため家事ができない妻に代わって夫が仕事を休んで家事や育児を行う場合があります。その場合、夫に休業損害が発生することになりますが、これが、主婦の休業損害の基礎収入額(女性の全年齢の賃金センサス平均賃金)を上回る場合には、どこまで損害として認められるか問題となるとされています。(「注解交通損害賠償算定基準上」195頁参照)

休業損害に加算して代替労働利用のための費用を損害として認められるか?

家政婦等の代替労働を利用した場合には、それによって主婦が家事労働をする必要がなくなるため、代替労働利用のための費用に加えて主婦の休業損害を請求することはできないとされています。

まとめ

  • 家政婦やベビーシッターを頼んだ場合、事故と因果関係がある範囲内での依頼であれば補償されます。
  • 家事をしてもらった親族に謝礼を支払った場合、補償がされることもあります。
  • 家政婦・ベビーシッターの費用と休業損害の両方を請求することはできません。

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