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交通事故知識ガイド交通事故と治療Q&A

病院選び

最終更新日:2023年4月26日

監修者:よつば総合法律事務所
弁護士 大澤 一郎

Q交通事故にあったらどこの病院へ行けばよいですか?
A事故直後は大きい病院での診療が多いです。リハビリ段階は小規模な医院・クリニックでの診療が多いです。ただし症状によります。

病院の種類と診療科

病院の種類

病院の種類には「病院」と「医院・クリニック・診療所」があります。
病院は入院用のベッドが20 床以上ある医療機関です。「〇〇整形外科」「〇〇クリニック」「〇〇医院」の名前は「病院」ではなく「医院・クリニック・診療所」となります。
参考情報:医療施設の類型(厚生労働省)

病院の診療科

交通事故で一番多い診療科は整形外科です。外科、脳神経外科、神経内科も多いです。
大きい病院では受付で症状を伝えると適切な科を案内してくれます。
参考情報:診療科区分(厚生労働省)

事故直後の医療機関

事故直後はどのような症状が出るかわからないこともあり、大きい病院での診療が多いです。検査もしっかり受けましょう。
捻挫や打撲などでは大きい病院へは通院せず、最初から地元の医院・クリニックに通院することも多いです。

リハビリ段階の医療機関

大きい病院は重症の被害者向けのリハビリを行っていることが多いです。
リハビリは地元の整形外科医院で行うことが多いです。特に、頚椎捻挫、腰椎捻挫、挫傷・打撲などのリハビリでは地元の整形外科医院でのリハビリが圧倒的に多いです。

地元の整形外科医院選びは、交通事故治療を積極的にしている整形外科かどうかがポイントです。積極的な整形外科がある一方、あまり積極的でない整形外科もあります。知り合いに聞いたり、WEBでのクチコミで確認したりするのがよいでしょう。

病院を変わりたいときの注意点

主治医から紹介状をもらうこと、事前に保険会社に確認をすることが大切です。
次のような理由のときは病院を変えやすいです。

  • 「家から近い病院に変えたい」
  • 「職場から近い病院に変えたい」
  • 「今まで通ったことがある病院に変えたい」
  • 「時間が遅くまでやっている病院に変えたい」
  • 「大きな病院から地元の医院に変えたい」

整骨院に通院したいときの注意点

「病院・医院・クリニック・診療所」と「整骨院」は異なります。
整骨院に通うときは医師の同意を事前にもらいましょう。整骨院に通院するときでも病院への通院は平行して行いましょう。

交通事故での病院と整骨院の違い
他の呼び方 資格者 特徴
病院 医院・クリニック 医師 ①診断書を発行する
②レントゲン等の検査をする
③薬の処方をする
整骨院 接骨院 柔道整復師 ①夜間や休日などに通いやすい

失敗する前にお読みいただきたいQ&A

Q大きい病院の方が安心ですよね?
A症状によります。重症のときは専門性が高い大病院で診療を受けるべきでしょう。
ただし、大きい病院は頚椎捻挫・腰椎捻挫などの交通事故患者への診療を熱心に行うことは経験上少ないです。
そのため症状により病院を決めるのがよいでしょう。
Q忙しいので通院は後日でもよいですか?
A事故当日に通院が望ましいです。当日が難しいときは翌日には通院しましょう。
事故から時間があくと「事故により発生した怪我ではない」とされる確率が上がります。

Q交通事故だと健康保険は使えず自費で全額支払う必要がありますか?
A交通事故でも健康保険は使えます。

Q整骨院だけの通院でよいですか?
A整骨院だけの通院はやめましょう。示談交渉で不利になります。
整形外科の平行して通院しましょう。

まとめ:病院選び

事故直後はどのような症状が出るかわからないこともあり、大きい病院での診療が多いです。検査もしっかり受けましょう。リハビリは地元の整形外科医院で行うことが多いです。

病院を変更するときは、主治医から紹介状をもらうことと事前に保険会社に確認をすることが大切です。

整骨院に通うときは医師の同意を事前にもらっておきましょう。整骨院に通院するときでも病院への通院は平行して行いましょう。

(監修者 弁護士 大澤 一郎

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