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交通事故知識ガイド交通事故と治療Q&A

加害者側の保険会社から「健康保険を使って通院して欲しい」と言われました。どうしたらよいでしょうか。

Q7:加害者側の保険会社から「健康保険を使って通院して欲しい」と言われました。どうしたらよいでしょうか。
A健康保険を使っても、使わなくてもどちらでも構いません。被害者が選択することができます。ただし、例外的に健康保険を使った方がよい場面があります。

自由診療と健康保険診療とは?

保険会社とのやりとり保険会社とのやりとりのうえで、保険診療とは、健康保険が適用される診療のことをいいます。

通常、病院に行くと保険証の提出を求められ、会計時には3割負担、1割負担などの一部負担での支払いをします。これが保険診療です。

他方、自由診療は健康保険が適用されない治療のことをいいます。自由診療は保険診療と異なり、治療費の一部を負担してくれる制度がないため、治療費全額を自己負担しなくてはなりません。

また、保険診療の場合は1点あたり10円と決まっていますが、自由診療の場合は1点あたりの値段が20円などになっている場合が多いので、同じ治療を受けたとしても自由診療の方が、値段が2倍以上になる場合が多いです。

交通事故は自由診療が多い

交通事故で病院に通院した場合、病院の窓口で会計をせずに治療が受けられる場合が多いです。

それは、加害者側の保険会社と病院が治療費について直接やり取りをしていて、かかった治療費を、保険会社が病院に直接支払っているからです。

この時、健康保険を使っていないので、当然自由診療として治療がなされているのです。

このように、交通事故では、保険会社と病院が直接やり取りをすることにより自由診療で治療がなされている場合が千葉県の医療機関を受診する場合には多いです。

自由診療と保険診療で内容は違うの?

実際行われる治療の中身はほとんど違いがありません。そのため、患者さんにとってみれば、自由診療でも保険診療でもどちらでもあまり変わらないといえます。

保険診療にしてくれと言われたらした方がいいの?

保険会社から「保健診療にして欲しい」と言われた場合、保健診療にしても、しなくてもかまいません。

ただし、以下のような場合は保険診療にした方がいいと思われます。

  1. ①被害者側に過失がある場合
  2. ②治療費が高額になる場合
  3. ③治療期間が長期になる場合

①被害者側にも過失がある場合、被害者は治療費の一部を過失割合に応じて自己負担しなくてはなりません。その場合、かかる治療費は少なければ自己負担も少なくて済みます。自由診療で治療費が1万円だった場合、過失割合が加害者8:被害者2と仮定すると、被害者の治療費の自己負担は2,000円になります。他方、健康保険で治療費が1,000円だった場合、自己負担は200円で済みます。

また示談交渉時に健康保険組合が支払った金額を控除する方法についても、被害者に有利な相殺前控除説が実務上採用されています。同説の詳細な説明は割愛しますが、同じような事件であっても、健康保険を使用する場合と使用しない場合で最終的に受け取る金額が異なることは多くあります。

このように、自分にも過失がある場合には、過失割合に基づく自己負担を抑えるために、保険診療にした方が良い場合があります。健康保険を使うべきか使わないべきか判断に迷われた際には、お早目に弁護士に相談することをお勧めします。

また、②③ですが、治療が高額であったり長期にわたる場合、保険会社が治療費の支払いを早期に打ち切ってくることもあります。その場合、その後の治療費は、ひとまず自身で立て替えなくてはなりません。このような事情がある場合には、保健診療で治療を続けることで、保険会社の治療費の打ち切り時期を遅らせるメリットがあります。
なお、治療の必要性があるにも関わらず、保険会社が一方的に治療費の支払を打ち切った場合には、保健診療に切り替えて治療を続けるという方法もあります。

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