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交通事故知識ガイド各損害の損害賠償基準の詳細解説

慰謝料・後遺障害・増額事由

慰謝料・後遺障害・増額事由についての損害賠償の基準

損害賠償の基準

(赤い本と青い本は賠償基準をまとめた本です。自賠責保険は加入義務のある保険です。)

赤い本の損害賠償基準

  • 加害者に故意もしくは重過失(無免許・ひき逃げ・酒酔い・著しいスピード違反・ことさらに信号無視、薬物の影響により正常な運転ができない状態等で運転)または著しく不誠実な態度等がある場合、慰謝料が増額されることがある。

青い本の損害賠償基準

  • 最近の傾向としては、事故態様が悪質であったり(飲酒運転・赤信号無視等)、事故後の行動が極めて悪質(轢き逃げ、証拠隠滅、被害者に対する不当な責任転嫁など)と評価できる場合には、基準額を上回る慰謝料が認定される傾向にある。

自賠責保険の損害賠償基準

  • 特段の基準なし

後遺傷害分の慰謝料の増額事由Q&A

Q慰謝料増額になりやすい類型はどのような類型ですか?
A次のような場合です。

  • 事故態様が悪質な場合
  • 事故後の加害者側の行動が悪質な場合
  • 妊娠中の女性が受傷し、胎児に影響が出た場合
  • 妊娠中の女性が受傷し、胎児が流産等となった場合
  • 逸失利益その他の財産的損害はないが後遺障害が認定されている場合

過去の具体的な事例

東京地方裁判所平成22年9月11日判決

【結論】

  • 死亡慰謝料4100万円が認められた

【理由】

  • 会社員33歳男性の死亡事故
  • 加害者の車上荒らしが発覚してパトカーに追跡され逃走中
  • 時速80キロで反対車線を走行
  • 事故後被害者を救護していない
  • 被害者が結婚式を挙げたばかり
  • 本人3200万、妻400万、父母各250万の合計4100万の慰謝料

大阪地方裁判所平成25年4月21日判決

【結論】

  • 死亡慰謝料3100万円が認められた

【理由】
主婦兼アルバイト57歳の死亡事故

  • 加害者が酒気帯び
  • 加害者が夜間にもかかわらず前照灯の灯火なし
  • 制限速度時速40キロの道路を時速81キロで走行
  • たばこの火を消すために灰皿に目を落とした前方不注視
  • 本人2200万、夫300万、子供3人各200万の合計3100万の慰謝料

さいたま地方裁判所平成30年10月11日判決

【結論】

  • 後遺障害慰謝料合計3200万円が認められた

【理由】

  • 事故時単身生活の生活保護受給者の73歳
  • 遷延性意識障害(後遺障害等級1級)
  • 加害者は救助せず逃走
  • 刑事公判手続でも事故を起こしたことを否認
  • 飛んできた段ボールに被害者がぶつかったなどと被害者を冒涜する発言あり反省の態度なし
  • 被害者は任意保険による被害弁償を一切受けられなかったなど加害者側の不誠実な態度
  • 本人3000万、非同居の子2名各100万の合計3200万の慰謝料

大阪地方裁判所平成13年9月21日判決

【結論】

  • 胎児死亡についての慰謝料として追加で350万円が認められた

【理由】

  • 訪問介護員兼主婦の25歳女性
  • 右足関節捻挫、頚部挫傷の傷害を負ったほか、胎児を死産(妊娠18週)
  • 入通院慰謝料は100万
  • 入通院慰謝料とは別途胎児死亡分の慰謝料として350万

東京地方裁判所平成30年9月14日判決

【結論】

  • 後遺障害慰謝料400万円が認められた

【理由】

  • 14歳の女性の左下腿瘢痕(後遺障害等級12級)
  • 後遺障害等級非該当の右下腿の瘢痕及び上唇の線状痕あり
  • 後遺障害逸失利益は否定
  • 対人関係や対外的な活動に消極的になるなど間接的に労働に影響を及ぼすおそれあり
  • 後遺障害等級12級の標準的な慰謝料は290万円であるが、慰謝料を400万円に増額

まとめ

  • 事故態様や事故後の加害者側の態度が悪質な場合、慰謝料増額の可能性があります。
  • 妊娠中の女性が受傷し、胎児に影響が出た場合や流産した場合、慰謝料増額の可能性があります。
  • 逸失利益その他の財産的損害はないが後遺障害が認定されている場合、慰謝料増額の可能性があります。

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