メニュー
よつばの特長よつばの交通事故への「想い」と「こだわり」

59 診断書の記載 ~症状は一緒でも後遺障害が異なる?!(弁護士 前田 徹)

同じ事故で、症状は一緒なのに!?

同じ車に乗っていて、追突事故に遭ったAさんとBさん。
2人はともに頚椎捻挫の診断を受け、それぞれ違う病院に、同じ日数通院しました。同じような治療を行い、症状はほとんど変わりません。

その2人が、それぞれの主治医に診断書を書いてもらい、それぞれが後遺障害認定の申請手続を行いました。
結果は、Aさんが14級9号、Bさんが非該当。認定の理由書を見ると、どうやら診断書の記載の仕方に違いがあった・・・。

これは架空の設定ですが、実際に、これと似たような話は存在するのではないでしょうか。

「診断書の記載内容が重要だ」というけれど

「交通事故による後遺障害等級の認定には、主治医の作成する診断書の記載内容が重要だ」と言われますが、具体的にはどのようなことなのでしょうか?

私は以前、このような事案を経験しました。
自動車で信号待ちをしている最中に、後ろからトラックに追突されたCさん。自動車の後ろ半分が潰れるほどの大事故で、Cさんの負った頚椎捻挫も重度のものでした。
9ヶ月間通院し、後遺障害認定の申請手続を行いましたが、非該当の結果に。重い症状が残っていたので、非該当の結果に納得がいかず当事務所に来所されました。

Cさんのお話しをうかがうと、たしかに症状は重く、9ヶ月間定期的に通院し、熱心にリハビリも行っており、せめて14級9号は認定されてしかるべき事案だと思いました。
そこで後遺障害認定の理由書を拝見したところ、どうやら主治医が作成した後遺障害診断書の将来の見込みの欄に、一読すると“症状は軽減される”と誤解(・・)されそう(・・・・)な(・)記載があったことが、非該当の理由になっているようでした。

当事務所で受任し、主治医と面談しました。
主治医に上記の記載の意味をうかがってみると、やはり“症状は軽減される”という意味で書いたのではないことが判明。主治医にお願いして、上記記載の本当の意味を意見書に記載していただき、当事務所で異議申立をしたところ、無事に14級9号が認定されました。

適切な後遺障害等級認定のために

この事案から分かるように、症状として本来14級9号が認定されるべき事案であっても、主治医の記載する診断書の記載内容によっては、非該当になってしまうことがあり得ます。

たしかに、医師は治療を行うことが本来のお仕事であり、後遺障害認定のための診断書作成が本来のお仕事ではありません。交通事故による後遺障害等級の認定には、特殊なルールがあるので、後遺障害等級認定の申請の際には、事前に交通事故に詳しい弁護士にご相談されることをお勧めします。

交通事故により、後遺症が残っているにもかかわらず、適切な後遺障害等級の認定が受けられない方が1人でも減ることが、よつば総合法律事務所の願いです。

(文責:弁護士 前田 徹

よつばの交通事故への「想い」と「こだわり」一覧へ戻る