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交通事故知識ガイド下肢及び足指

膝関節その10

膝関節その10 外側側副靭帯損傷

膝関節-外側側副靭帯損傷

右膝関節です。

外側側副靭帯は、大腿骨と腓骨を結ぶ、膝関節外側を走行する靭帯です。膝が内側に曲がらないように制御し、膝関節外側の安定性を保っています。
外側側副靭帯が単独で損傷するということはほとんどありません。

外側側副靭帯は、ほかの膝関節の靭帯(前十字靭帯、後十字靭帯、内側側副靭帯)に比較すると、損傷する頻度は少ないのですが、交通事故においては、膝の内側からの打撃が加わったときや、膝を内側に捻ったときに断裂することがあります。前十字靭帯損傷、後十字靱帯損傷や腓骨神経麻痺を合併することもあり、重篤な後遺障害が残ってしまうこともあります。

外側側副靭帯損傷では、靭帯が断裂または引き伸ばされることにより、膝外側部の疼痛や、外側半月板周囲の膝の激痛や運動制限などが生じることがあります。
膝を内側にひねったときの不安定感を伴うこともあります。

第1度の単独損傷にとどまったときは、保存療法が行われます。 しかし第2度以上の場合は、現実には十字靭帯損傷も併発していて膝関節が大変不安定な状態になっていることが多く、修復術または再建術が行われることもあります。

外側側副靭帯損傷は、徒手検査で外側不安定性を認めることで、診断可能です。
さらに、ストレスXP撮影で、その度合いを判別することができます。
MRIでは、骨挫傷、軟骨損傷、その他の靭帯や半月板損傷などの合併損傷がないかまで検証します。
特に、後十字靭帯損傷を合併していることが多く、第2度靭帯損傷(部分断裂)以上の不安定性を認めるときは、MRI検査で、他の靭帯を確認するのが望ましいようです。

外側側副靭帯損傷における後遺障害のポイント

外側側副靭帯が単独で損傷しているときは、第1度の損傷にとどまっているため、通常、後遺症は残りません。痛みが続くようですと、第14級9号が問題になってきます。

他の靭帯の損傷を合併したときについては、膝関節その12 複合靭帯損傷にお書きします。