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交通事故知識ガイド各損害の損害賠償基準の詳細解説

学習費・保育費

学習費・保育費の損害賠償基準

損害賠償の基準

(赤い本と青い本は賠償基準をまとめた本です。自賠責保険は加入義務のある保険です。)

赤い本の損害賠償基準

  • 被害者の被害の程度・内容・子供の年齢・家庭の状況を具体的に検討し、学習、通学付添の必要性が認められれば、妥当な範囲で認める。

青い本の損害賠償基準

  • 被害の程度、内容、年齢、家庭の状況に照らして必要性が認められる場合には相当額が認められる。

自賠責保険の損害賠償基準

  • 特段の規定はない。

学習費・保育費Q&A

Qどのような場合に学習費・保育費が認められますか?
A次のような場合などに認められることがあります。

  • 受傷による学習進度の遅れを取り戻すための補修費
  • 留年したことにより新たに支払った、あるいは無駄になった事故前に支払い済みの授業料等
  • 被害者が子の養育・監護をできなくなったことにより負担した子供の保育費

過去の具体的な事例

神戸地方裁判所平成30年3月29日判決

【結論】

  • 大学の授業料89万円が認められた

【理由】

  • 薬学部の19歳
  • 事故による入院治療のため1年留年

大阪地方裁判所平成26年12月8日判決

【結論】

  • 大学生の約2年間の休学期間の授業料25万6800円が認められた

【理由】

  • 第5頸椎破裂骨折、頚髄損傷等の23歳(後遺障害等級1級)
  • 約2年間休学

東京地方裁判所平成30年9月14日判決

【結論】

  • 補習塾費用の3分の1である約10万円が認められた

【理由】

  • 事故により約2カ月入院し中学校を欠席した中学3年生
  • 高校受験前約5カ月の補習塾費用が30万円
  • 事故により中学校における学習に支障
  • 入院による学習の遅れを取り戻す目的で通術の必要性あり

大阪地方裁判所平成30年4月16日判決x

【結論】

  • アパート賃貸借契約の礼金4万円、前払い家賃約5万円の合計約10万円が認められた

【理由】

  • 大学4年生
  • 事故による長期間の入院のため、大学の授業に合わせて大学近くに借りたアパートを使えなくなった
  • 賃貸借契約を解約

東京地方裁判所平成28年2月25日判決

【結論】

  • 緊急一時保育を32日利用した利用料約4万円が認められた

【理由】

  • 外傷性クモ膜下出血等を受傷した7歳女子の付添看護を親が行うことが必要
  • 親が生後間もない子の保育ができない

東京高等裁判所平成26年12月24日

【結論】

  • 退院後車いすで登校した61日間について母親の通学付添費日額1000円、合計約6万円が認められた

【理由】

  • 右足背部皮膚剥奪層、左下腿挫滅創、左足デグロービングの障害の8歳(後遺障害等級14級)
  • 退院後車いすで登校
  • 母親が通学に付添

名古屋地方裁判所平成27年4月17日判決

【結論】

  • 3歳と1歳の子供のベビーシッター代60日分110万円が認められた

【理由】

  • 肋骨骨折全身打撲の37歳女性
  • 子らの保育園送迎、食事の準備等の家事育児のため60日間ベビーシッターを依頼
  • 60日はベビーシッターを依頼したため別途主婦の休業損害は認めない

仙台地方裁判所平成19年2月9日判決

【結論】

  • 387日分日額3000円、合計112万8000円の祖父母の看護費用が認められた

【理由】

  • 主婦(母親)が入院
  • 小学生の娘の養育監護が必要
  • 小学生の祖父母に看護を依頼
  • 主婦(母親)の休業損害とは別に祖父母扶養料を認めるのが相当

大阪地方裁判所岸和田支部令和元年11月15日判決

【結論】

  • 自動車教習所教習料全額29万900円が認められた

【理由】

  • 非器質性精神障害の19歳(後遺障害等級9級)
  • 事故により教習の継続が困難
  • 事故により自動車運転免許の取得が困難

まとめ

  • 学習費・保育費は、被害者の被害の程度・内容・子供の年齢・家庭の状況を具体的に検討し、学習、通学付添の必要性があれば認められることがあります。

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