後遺障害・慰謝料など交通事故は実績豊富な弁護士事務所にご相談下さい
メニュー
交通事故知識ガイド各損害の損害賠償基準の詳細解説

休業損害・有給休暇

休業損害・有給休暇の損害賠償基準

損害賠償の基準

(赤い本と青い本は賠償基準をまとめた本です。自賠責保険は加入義務のある保険です。)

赤い本の損害賠償基準

  • 現実の収入減がなくても、有給休暇を使用した場合は休業損害として認められる。

青い本の損害賠償基準

  • 表面上は減収がないようにも見えるが、被害者の有給休暇請求権の不本意な行使という犠牲によるものであるから、損害算定される扱いである。

自賠責保険の損害賠償基準

  • 1日につき原則として6100円とする。

有給休暇分の休業損害Q&A

Q事故と無関係に有給休暇を利用した場合、有給休暇分の休業損害は認められますか?
A認められない確率が高いでしょう。

【解説】

  • 事故が原因で有給休暇を利用した場合、有給休暇分の休業損害が認められることが多いでしょう。
Q有給休暇を利用して休業したことはどのように証明すればよいですか?
A休業損害証明書の作成を職場に依頼しましょう。

【解説】

  • 休業損害証明書のひな型は保険会社に言えば取得可能です。
Q事故による欠勤のため将来の有給休暇が認められなかった場合、休業損害は認められますか?
A認められる可能性はあります。

【解説】

  • 事故による欠勤の結果、次年度の有給休暇が認められなくなることがあります。その場合、次年度の有給休暇が認められなかった分の休業損害が認められる可能性があります。
Q有給休暇のルールについて教えて下さい。
A①半年以上の継続雇用、②全労働日の8割以上の出勤を要件として認められる労働者の権利です。

【解説】

Q休業損害は給与所得者・自営業者などによってルールは違いますか。
A違います。

【解説】

Q休業損害で漏れやすい項目はありますか?
A有給休暇分の休業損害が漏れやすいです。

【解説】

  • 保険会社から「有給休暇を事故で使いましたか?」と質問をされることは少ないです。請求漏れの確率が高いので注意しましょう。
  • 他には、主婦の休業損害も漏れやすいです。詳細は、主婦の休業損害の解説をご参照下さい。
Q有給休暇を使わず退職してしまいました。退職しても休業損害は認められますか?
A認められることもあります。

【解説】

  • 事故による受傷が原因で解雇されあるいは退職を余儀なくされた場合、無職状態となった以降も現実に稼働困難な期間が休業期間とされることがあります。
  • 稼働可能となっていても、就業先が得られなかった場合、①現実に就労先を得られたときまでの期間か②転職先を得るための相当期間のいずれか短期の期間について休業損害が認められることがあります。
  • 詳細な解説は、退職者の休業損害をご参照下さい。

過去の具体的な事例

大阪地方裁判所平成30年6月22日判決

【結論】

  • 有給休暇分の休業損害約18万円が認められた

【理由】

  • 左手関節神経症状の会社員の43歳(後遺障害等級14級)
  • 有給休暇を12日使用
  • 事故前3カ月の給与合計105万円を稼働日数である67日で割った日額1万5672円が1日当たりの休業損害

さいたま地方裁判所令和元年9月5日判決

【結論】

  • 事故による欠勤のため付与されなかった有給休暇分34万円が認められた

【理由】

  • 右足関節可動域制限の39歳男性(後遺障害等級併合9級)
  • 事故による欠勤のため翌年度、翌々年度の有給付与がされなかった

大阪地方裁判所平成20年9月8日判決

【結論】

  • 翌年度、翌々年度発生分各10日の有給休暇分の損害が認められた

【理由】

  • 右足関節用廃の34歳男性(後遺障害等級併合5級)
  • 事故による293日の休業のため出勤日数が全労働日の80%未満となった
  • 事故翌年度、事故翌々年度の有給休暇が発生しなかった

まとめ

  • 現実の収入減がなくても、事故が原因で有給休暇を使用した場合は休業損害として認められます。

関連リンク