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交通事故知識ガイド各損害の損害賠償基準の詳細解説

遅延損害金

賠償金の基準「遅延損害金」

損害賠償の基準

(赤い本と青い本は賠償基準をまとめた本です。自賠責保険は加入義務のある保険です。)

赤い本の損害賠償基準

  • 事故日から起算する。
  • 令和2年4月1日以降に発生する交通事故について、損害賠償請求の遅延損害金は年5%ではなく事故日の法定利率によることとなる。
  • 令和2年4月1日以降事故日の法定利率は年3%である。

青い本の損害賠償基準

  • 損害賠償額全体(弁護士費用を含む)について、事故日から遅延損害金が発生する。

自賠責保険の損害賠償基準

  • 特段の基準なし

遅延損害金Q&A

Q遅延損害金は年5%又は年3%のどちらですか?
A事故発生の日時によって変わります。
令和2年(2020年)4月1日以降に発生した交通事故の場合 年3%
令和2年(2020年)3月31日以前に発生した交通事故の場合 年5%
Q裁判の判決の場合、遅延損害金全額が認められますか?
A認められます。
Q裁判を起こした上で和解した場合、遅延損害金全額が認められますか?
A全額は認められないことが多いでしょう。話し合いということもあり、遅延損害金の一部が認められることが多いです。
Q裁判所が出した和解案に「調整金」という項目がありました。調整金とは何ですか?
A調整金とは弁護士費用、遅延損害金、その他裁判所が和解のために検討した金額のことを指すことが多いです。

【解説】

  • 裁判所の和解案に遅延損害金の記載がないことがあります。
  • 代わりに、裁判所の和解案に調整金という記載があることがあります。
  • 調整金は遅延損害金その他の損害項目をまとめて検討した結果としての金額のことが多いです。
  • 調整金には、弁護士費用の一部、遅延損害金の一部、双方に見解の相違がある項目の一部などが含まれていることが多いです。
Q交渉で合意した場合、遅延損害金は認められますか?
A通常は認められません。
Q弁護士費用相当額は事故日から遅延損害金を計算しますか?
A事故日から計算します。
Q自賠責保険は事故日から遅延損害金を計算しますか?
A事故日からは計算しません。

【解説】

  • 請求があった後、事故及び損害賠償額の確認をするために必要な期間が経過した時点から遅延損害金を計算します。
  • 具体的には、保険会社が取得した資料の内容、資料の取得時期、損害賠償額についての争いの有無及び内容、被害者と保険会社との交渉経過などを考慮して個別に起算点を決めます。
Q加害者任意保険会社以外から受領した金銭は元本と遅延損害金のどちらに充当されますか?
A一般的には次のルールとなります。

元本に優先して充当

  • 人身傷害保険から充当した金銭
  • 無保険車傷害保険金から充当した金銭
  • 労災保険から充当した金銭

遅延損害金に優先して充当

  • 自賠責保険から受領した金銭
Q加害者保険会社が支払った治療費は元本と遅延損害金のどちらに充当されますか?
A元本に充当されることが多いでしょう。

過去の具体的な事例

最高裁判所昭和37年9月4日判決判決

【結論】

  • 事故日から年5%の遅延損害金が認められた

【理由】

  • 不法行為によって被った損害賠償債務は、損害の発生と同時に何らの催告を要することなく遅滞に陥る

最高裁判所平成11年10月26日判決

【結論】

  • 自賠責保険金で支払われた保険金相当額に対する、事故発生日から自賠責保険支払日までの遅延損害金請求が認められた。

最高裁判所平成24年2月20日判決

【結論】

  • 人身傷害保険について、事故日から人身傷害保険金支払日までの遅延損害金を否定する理由はないとされた

まとめ

  • 令和2年(2020年)4月1日以降に発生した交通事故の場合、事故日から年3%の遅延損害金が発生します。
  • 令和2年(2020年)3月31日以前に発生した交通事故の場合、事故日から年5%遅延損害金が発生します。
  • 裁判の判決の場合は全額が遅延損害金として認められます。
  • 裁判を起こした上での和解の場合は一部が遅延損害金相当額として認められます。
  • 話し合いでの解決の場合は遅延損害金は認められません。

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