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交通事故知識ガイド高次脳機能障害Q&A

自動車改造費は損害として認められますか。

弁護士からの回答

解説者の弁護士前田徹

受傷内容、後遺症の程度・内容を具体的に検討し、必要性が認められれば相当額が認められます。

高次脳機能障害と自動車の改造

高次脳機能障害の場合、うまく体を動かすことができない後遺症が残ることがあります。また、頭部外傷により高次脳機能障害となる場合、頭部外傷以外にも複数の部位の傷害が残存することも多いです。そのような場合、自動車に乗るために自動車の改造が必要な場合があります。例えば、以下のような種類の改造があります。

  • 両足が不自由な方のための手動アクセル・ブレーキ
  • 右足が不自由な方用の左足によるアクセル・ブレーキ
  • 痙攣止めプレート
  • アクセルペダルの跳ね上げシステム
  • 握力がないためステアリングホイールを握れない方用のノブ
  • 車いす収納装置
  • 車いすから運転席に移る時の補助のサイドサポート
  • 車いすごと乗る乗降用リフト

自動車改造費について

自動車を障害者仕様にするために改造するための費用です。過去の裁判例では、自動車を障害者仕様にするための費用が認められていることがあります。また、新車を購入した場合には、障害者仕様とするために標準の仕様と比べて高額となった分が損害として認められる費用となります。

将来の自動車改造費用

自動車の改造は1台限りではなく、将来購入する可能性のある自動車についても必要となることがあります。その場合、何回購入する必要があるかを検討した上で、将来の自動車改造費用を請求することが可能です。(なお、自動車の耐用年数は6年~10年位で計算し、中間利息を控除することが一般的です。)

その他

  • 介護を要する1級、2級の後遺障害の場合には自動車改造費が認められる確率が高くなります。他方、3級以下の後遺障害であったとしても、自動車改造費が損害として認められることもあります。
  • 自動車改造費については市町村からの助成を受けることができる場合もあります。各市町村によって制度が異なっていますので詳細は各市町村にお問い合わせください。
  • 介護を要する1級、2級の後遺障害などの場合には、自動車改造費以外にも、自宅改造費、将来介護費なども問題となることがあります。将来介護費・自宅改造費・自動車改造費などは専門的な知識・経験が解決のためには必要な事案となってきます。また、特に将来介護費などは金額が大きい項目です。自動車改造費などの損害項目が発生する場合には、交通事故に詳しい専門家に相談しましょう。

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