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交通事故知識ガイド高次脳機能障害Q&A

仕事を再度始めたいと考えていますがどのように始めればよいですか。

弁護士からの回答

解説者の弁護士前田徹

医師や専門家等と相談しながら復帰可能であれば復帰しましょう。

職場に籍がある場合

職場に籍がある場合には、従前の職場への復帰を第一に検討するのがよいでしょう。従前の職場の場合、事故前の被害者の状況を知っているため、比較的高次脳機能障害に対しての理解をもっていただけることが多いです。

新規に職場を探す場合

回復の程度次第ですが、回復の程度がよい場合にはハローワークにて求職登録を行うのがよいでしょう。また、インターネットや各種媒体で通常の就職活動を行う方法もあります。

一般就労が難しい場合

高次脳機能障害の後遺障害により一般就労が難しい場合があります。そのような場合には福祉的就労を経た上で一般就労を目指すことが望ましいです。具体的には、以下のような方法があります。

  • 地域障害者職業センターにおける就労支援を受ける方法があります。地域障害者職業センターでは、障害者職業カウンセラーが配置され、職業評価、職業指導、職業準備支援事業、OA講習などを行っています。また、ジョブコーチによる人的支援を受けることが可能なこともあります。
    *職業評価・・・就労支援に向けて、本人の職業能力を身体的、精神的、社会的、職業的側面から総合的に把握することです。
  • 職能訓練部門を有する総合リハセンターや更生施設、積極的な授産施設などでの就労支援を受ける方法があります。

職場復帰と休業損害について

交通事故で高次脳機能障害となった場合、通常は加害者側保険会社から休業損害が支払われているはずです。仕事を再度始めた場合、休業損害は打ち切りとなりますので職場への復帰は慎重にしましょう。一度仕事復帰して再度仕事を休んだ場合には、事案によりますが再度の休業損害の請求は難しいことも多いです。

職場復帰と逸失利益について

交通事故により高次脳機能障害となった場合、事案としては少ないかと思いますが、事故前よりも事故後の収入の方が多くなっている場合には、逸失利益が認められにくくなることもあります。

その他

  • 高次脳機能障害の症状にもよりますが、職場復帰自体がリハビリとなることもあります。他方、職場復帰が症状に悪影響を及ぼしてしまうこともあります。そのため、職場復帰は慎重にしましょう。
  • 職場復帰は休業損害・逸失利益の計算に影響を与えてきますので、復帰に際しては交通事故に詳しい専門家に相談しましょう。

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