頚部筋断裂と頚部神経断裂の併合6級の学生が、1憶296万円を受領した事例
最終更新日:2023年04月07日

- 監修者
- よつば総合法律事務所
- 弁護士
- 根來 真一郎

- 病名・被害
- 傷跡
- けがの場所
- 首
- 最終獲得金額
- 1億296万円
- 後遺障害等級
- 6~8級10級14級
事故の状況
北さん(仮名)は自転車に乗っていたところ、後ろから自動車に追突されました。
ご相談内容
北さんのけがは、頚部筋断裂や頚部神経断裂などの重傷です。3年ほどの治療を続けます。
加害者側が弁護士に依頼
加害者側は弁護士を立てて交渉をしてきました。治療期間が長くなっていたことや、症状が複雑であったことなどが理由です。
北さんも弁護士に依頼
加害者側が弁護士を立ててきたため、北さんも弁護士に相談します。今後の交渉方法などを知りたかったからです。
弁護士のアドバイスも踏まえて、北さんは弁護士に頼むことにしました。
弁護士の対応と結果
加害者側が民事調停を提起
加害者側は、北さんの治療中に民事調停を起こしてきます。北さんは治療中であったこともあり、治療終了後に再協議をするよう加害者側に申し入れます。
複数の後遺障害診断書を医師に依頼
北さんのけがは頚部筋断裂や頚部神経断裂などの重傷でした。けがをした箇所が複数かつ重大であることもあり、後遺障害診断書を複数枚作成することが必要でした。
そこで、北さんと弁護士は相談のうえ、複数の後遺障害診断書を主治医に依頼しました。
6級で自賠責保険から1296万円を獲得
弁護士が後遺障害の申請をしたところ、複数の後遺障害の認定を受けます。結果として併合6級となりました。
6級になったので、北さんは自賠責保険会社から1296万円を受領しました。
民事調停で北さんが主張する金額を請求
6級になった後、弁護士と北さんは、民事調停にて適正だと考える金額を請求します。
しかし、加害者側は請求内容を激しく争います。調停は不成立となります。
裁判で9000万円で合意
北さんと弁護士は相談のうえ、裁判を起こします。
裁判でも、加害者側は強く損害額を争ってきました。そこで、弁護士は次のような主張をします。
- 北さんの症状は重傷であること
- 病院のカルテに基づけば、北さんの主張する後遺障害や損害額が相当であること
- 後遺障害併合6級という認定があることを重視すべきであること
その結果、最終的には裁判所で合意が成立します。金額は9000万円です。
北さんは、任意保険会社から9000万円を受け取りました。
北さんが受け取った金額のまとめ
自賠責保険 | 1296万円 |
---|---|
裁判で任意保険 | 9000万円 |
合計 | 1億296万円 |
解決のポイント
1. 加害者側からの民事調停申立てに冷静に対応
加害者側は、北さんが治療中であるにもかかわらず民事調停を起こしてきました。
これに対して、弁護士は、冷静な対応をするよう北さんにお願いしました。また、治療が終わった段階で後遺障害の申請に進む予定であることを冷静に加害者側に伝えました。
その結果、トラブルになることなく後遺障害の申請に進むことができました。
2. 裁判を起こすことによる納得の解決
加害者側が提示していた賠償額は低いものでした。
そこで、北さんは弁護士と相談のうえ、裁判を起こしました。
裁判では、さまざまな証拠に基づいた個別の事実関係を元にした判断となりやすいです。証拠がきちんと準備できたたため、北さんは納得できる解決ができました。
ご依頼者様の感想
ありがとうございました。
(千葉県千葉市・10代・男性・学生)
本事案は実際のお取り扱い案件ですが、プライバシー保護のため、事案の趣旨を損なわない範囲で一部内容を変更や省略していることがあります。写真はイメージ画像であり実際のお客様とは異なります。記載内容は当事務所のPRを含みます。
本事例へのよくある質問
- Q裁判のメリットはどのような点ですか?
-
裁判のメリットは次のような点です。
- 証拠がある場合、交渉と比べて高額な解決が可能です。
- 個別の事実関係を一番反映した解決が可能です。
- 最終的には裁判所の判決により、合意をしないでも強制的な解決が可能です。
- Q裁判のデメリットはどのような点ですか?
-
裁判のデメリットは次のような点です。
- 手続きが複雑です。
- 時間が1年から2年かかることが多いです。
- 証拠が不十分の場合、金額が低くなることがあります。

- 監修者
- よつば総合法律事務所
- 弁護士
- 根來 真一郎