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交通事故知識ガイド下肢及び足指

足部その1

足部その1 足の構造と仕組み

足首から下の部分を上からみています。

足首から下の部分

(上から順に)
「踵」は踵骨(しょうこつ)
「距」は距骨(きょこつ)
「距滑車」は距骨滑車(きょこつかっしゃ)
「舟」は舟状骨(しゅうじょうこつ)
「1楔」は第1楔状骨(けつじょうこつ 「内側楔状骨」ともいいます。)
「2楔」は第2楔状骨(「中間楔状骨」ともいいます。)
「3楔」は第3楔状骨(「外側楔状骨」ともいいます。)
「立」は立方骨(りっぽうこつ)
「中足」は中足骨(ちゅうそくこつ)で、第1中足骨から第5中足骨まであります。
「基」は基節骨(きせつこつ)
「中」は中節骨(ちゅうせつこつ)
「末」は末節骨(まつせつこつ)

種子骨は第1中足骨の先端の足底面にあります。親指の蹴り出しのときに効率よく力を伝えるはたらきをします。

足は、立つ、歩く、走ることを目的としており、その機能に適した構造となっています。 人間は、2本の脚で立って歩行します。1日平均5キロメートル(幼年時や老齢時はこれより少なく、それ以外のときは5キロメートルをはるかに超えます。)、80年生きるとして、一生に14万6000キロメートル、地球の約3周半に相当する距離を歩くといわれています。

足部について

足部は、前足部、中足部、後足部に分かれます。
前足部と中足部の間にはリスフラン関節が、中足部と後足部の間にはショパール関節があります。 前足部は、先端から末節骨、中節骨、基節骨、中足骨で構成されています。ただし、親趾には中節骨はありません。

中足部は3つの楔状骨、舟状骨、立方骨で構成されています。
後足部は、距骨と踵骨で構成されています。距骨は踵骨の上にあり、距骨の上面には脛骨及び腓骨の下端部をのせるための距骨滑車があります。

足関節について

足関節(距腿関節とも呼ばれますが、足関節の呼び方で統一します。)は、距骨、脛骨、腓骨の3つの骨で構成されており、足首を曲げたり伸ばしたりする動きに関わっています。内返しや外返しの動作はほとんどできず、その動きの範囲は限られています。

足関節表面は弾力のある軟骨で覆われ、足関節周囲は多くの関節や靱帯に囲まれています。
足関節においては、距骨は脛骨と腓骨に挟み込まれており、背屈(足首を曲げる動作)や底屈(足首を伸ばす動作は)はできても、側方へは動かないようになっています。この骨格構造に、外側の靭帯である前距腓靭帯・踵腓靭帯・後距腓靭帯と内側の靭帯である三角靭帯(三角靭帯は前脛距靭帯・脛舟靭帯・脛踵靭帯・後脛距靭帯から成っています。)が加わり、足関節の安定に寄与しています。

足関節

三角靱帯は足関節内側にある靱帯で、内側靱帯とも呼ばれています。
「足の捻挫」といえば、足の内返しが強制されて起こるものが圧倒的に多く、これが起きたときは、足関節の外側靭帯損傷が引き起こされています。

足首にあるのは足関節だけではありません。足首は多くの関節の組み合わせで構成されており、その運動は複雑です。
底屈・背屈を基本に、内転と外転、回内と回外といった複数の動きが無意識のうちに組み合わさって、内返し・外返しという足の動きを形作ります。回内・回外運動には足関節の下にある距骨下関節とショパール関節が関与しています。

屈曲・伸展の動き
内転・外転の動き
内返し・外返しの動き
回外・回内の動き

アーチ形状について

足部のアーチ構造は、歩行時の荷重に耐える安定性と、様々な形状の地表面に適合するための自由度の高い足底の動きに寄与しています。内側縦アーチ、外側縦アーチ、横アーチが存在します。 アーチ構造は、骨の配列と靭帯、そして足底筋膜で保持しています。

足部のアーチ構造

起立したときに接地しない足底の部分を土踏まずと呼びますが、これが内側縦アーチです。
外観上は分かりにくいですが、外側縦アーチもあります。踵骨、立方骨、第5中足骨から構成されています。 横アーチは内側縦アーチと外側縦アーチとの間に形成されています。

足を前方から見ると、横アーチがあるのが分かります。 足のアーチ形状には、歩行時に力を伝えて姿勢を安定させる機能、足裏にある血管や神経などを圧迫から守る機能及び接地時に衝撃を吸収する機能があります。