事例299左膝挫傷
過失割合について粘り強く交渉した結果、120万円の損害賠償金を受領できた事例
最終更新日:2023年05月08日
文責:弁護士 三井 伸容
保険会社提示額 : 提示前のご依頼
- 解決額
- 120万円
- 怪我の場所
-
- 足・股・膝
- 後遺障害等級
-
- 認定なし
事故発生!自転車対自転車の事故
自転車で歩道脇の歩道を走行中、側道から出てきた車と接触しました。
8か月程度の通院の後、念のため後遺障害申請を行いましたが非該当となってしまいました。
相談から解決まで
非該当の結果が出た後、異議申立により結果が覆る可能性を探りました。
しかしながら、見込みが薄く、異議申立自体も通常2か月程度(場合によってはそれ以上)時間がかかることを考慮し、非該当前提で示談をすることとなりました。
当事務所が関わった結果
解決のポイントは以下の点です。
1過失割合
当初保険会社が主張していた過失割合については、実況見分調書の取得及び弊所にある過去の裁判例のデータベースによる判例の分析を行い、より有利な割合へと変更することが出来ました。
過失割合については金額への影響がとても大きいのできちんと主張する必要があります。
2慰謝料
慰謝料についても、交渉の結果、おおむね裁判と同程度の金額にまで上げることが出来ました。
依頼者様の感想
ありがとうございました。
※プライバシー保護のため、地名については実際にお住まいの場所の近隣ですが実際とは異なる場所を記載してあることがあります。
文責:弁護士 三井 伸容
本事例へのよくある質問
- 左膝挫傷で8カ月の通院は妥当な期間ですか?
- 妥当な期間です。
【解説】
挫傷の場合、3カ月前後で治療費が打ち切りされることも多いです。 そのため、8カ月間治療ができたのは被害者にとっては妥当な結果です。怪我の種類 治療期間の目安 打撲・挫傷 1~3カ月 捻挫 3~6カ月 骨折 6カ月以上 - 挫傷の場合、後遺障害認定の可能性はありますか?
- 可能性はあります。ただ、実際に認定される確率は低いでしょう。
【解説】
骨折、捻挫などと比較して挫傷は回復が早いことが多い印象があります。 経験上も挫傷の事案の場合、後遺障害が非該当となることが多いです。 - 過失割合を証明するためにはどのような証拠が有効ですか?
- ①実況見分調書、②ドライブレコーダー、③目撃者の証言などが有効です。
また、過去の裁判例を示しながら交渉を進めると交渉がスムーズに進む可能性があります。
【解説】
①実況見分調書は警察官が事故後に作成する資料です。実況見分調書の内容は事実であるという前提で交渉が進むことが多いです。そのため、警察には事故状況を正確に伝えましょう。
③目撃者がいる場合には電話番号などを聞いておきましょう。目撃者と連絡がとれない場合、後日目撃者を探すことは難しいです。 - 慰謝料は8カ月通院の場合いくらになりますか?
- 裁判の基準の場合、挫傷で8カ月通院すると103万円となります。
【解説】
裁判の場合、別表Ⅰと別表Ⅱの基準があります。挫傷の場合、別表Ⅱの基準を使うことが多いです。 - 後遺障害認定結果が非該当でした。異議申立が認められますか?
- 証拠によります。同じ証拠を出すと同じ結果となる可能性が高いです。
【解説】
①主治医が作成する追加の資料、②追加の検査をしたのであれば追加検査の資料、③症状固定後も通院を継続しているのであれば継続して通院していることがわかる資料、などを提出すると効果的です。 - 後遺障害申請をするデメリットはありますか?
- 大きなデメリットはありません。
【解説】
デメリットは次の通りです。- 後遺障害診断書を作成する費用が自己負担となってしまうことがあります。なお、作成費用は病院により異なります。
- 後遺障害認定の審査に2カ月から3カ月かかることがありますので解決までに時間がかかることがあります。
- 病院に行ったり、保険会社に診断書を提出したり手続きが面倒なことがあります。