事例047脛骨腓骨粉砕解放骨折
主婦が骨折後の可動域制限及び痛みにより併合10級の認定を受け約1,142万円を獲得した事例
最終更新日:2023年05月19日
文責:弁護士 大澤 一郎
保険会社提示額 : 683万円
- 解決額
- 1,142万円
- 増額倍率 :1.7倍
- 怪我の場所
-
- 足・股・膝
- 後遺障害等級
-
- 10級
- 14級
事故発生!歩行者対自動車の事故
平成23年某月、朝倉美由紀さん(仮名・流山市在住・70代・女性・主婦)が横断歩道上を歩行していたところ、加害者が運転する車両に衝突されるという事故に遭いました。
相談から解決まで
被害者は、事故により右脛骨腓骨粉砕解放骨折の重傷を負い、3ヶ月の入院を含め、約1年の治療をおこないました。後遺障害認定(足関節の機能障害につき10級11号、疼痛につき14級9号)直後に当事務所が受任し、相手方保険会社との交渉を行いました。 交渉の結果、1,142万5,026円を受領するという内容で和解することができました。
当事務所が関わった結果
当事務所が代理して交渉した結果、賠償額が約460万円増額しました。
解決のポイントは以下の点です。
1早期の刑事記録取寄せ
当事務所が受任し、交渉を開始するにあたって、過失割合等を明確にするため、早急に刑事記録を取寄せました。本件は加害者に対して罰金刑が確定していましたので、供述調書や実況見分調書を含め、刑事記録全てを謄写し、被害者に過失がないことを確認しました。
2慰謝料の増額
当事務所受任前、相手方保険会社は傷害慰謝料・後遺障害慰謝料ともに裁判基準とはかけ離れた低額の算定をしていました。 当事務所は、場合によっては訴訟も辞さないとの姿勢で交渉に臨み、結局、相手方保険会社は傷害慰謝料・後遺障害慰謝料ともに当事務所請求額を認めました。
依頼者様の感想
早期に解決できて満足しています。
※プライバシー保護のため、地名については実際にお住まいの場所の近隣ですが実際とは異なる場所を記載してあることがあります。
文責:弁護士 大澤 一郎

本事例へのよくある質問
- 脛骨腓骨粉砕解放骨折で1年の治療期間は適切な治療期間でしょうか?
- 適切な治療期間です。骨折の場合、6カ月から1年半位の治療期間が多いです。
- 賠償額が460万円も増えた理由は何ですか?
- 慰謝料が増額したことが大きいです。
慰謝料には入通院慰謝料と後遺障害慰謝料があります。 保険会社の当初提示額は低いことが多いので増額を要請しましょう。あわせて読みたい
- 慰謝料の増額を目指すにはどうすればよいですか?
- 次のような方法があります。
- 適切な期間の通院を行う
- 適切な計算方法(裁判基準)で慰謝料を計算する
- 後遺障害申請を行う
- 個別の慰謝料増額事由の主張を行う
- 裁判所等の公的機関を利用する
- 弁護士へ相談・依頼する
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- 主婦の損害で注意すべき点は何ですか?
- 休業損害と逸失利益が漏れていないか注意しましょう。
- 主婦の休業損害はいくら認められますか?
- 個別の事案によります。ただし、後遺障害認定された事案では0の確率は低いでしょう。
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- 主婦の逸失利益はいくら認められますか?
- 主婦の年収を前提とした逸失利益が認められます。
逸失利益は主婦の年収×労働能力喪失率×労働能力喪失期間で計算します。
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- 横断歩道上を歩いていると過失なしのことが多いですか?
- 横断歩道上を歩いているときの事故の場合、過失0のことが多いです。
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