事例414手(右橈骨遠位端骨折)
兼業主婦の女性が、依頼後約1か月で約1,100万円の損害賠償を受領
最終更新日:2023年03月09日
文責:弁護士 根來 真一郎
保険会社提示額 : 270万円
- 解決額
- 1,100万円
- 増額倍率 :4倍
- 怪我の場所
-
- 手・肩・肘
- 後遺障害等級
-
- 12級
事故発生!歩行者対自動車の事故
平成30年某月、宍戸さん(仮名・千葉県在住・50代・女性・兼業主婦)が横断歩道を横断していたところ自動車に衝突される事故に遭いました。
相談から解決まで
宍戸さんは、衝突により右橈骨遠位端骨折の傷害を負い、約半年に及ぶ通院を余儀なくされました。懸命に治療やリハビリに励まれましたが、痛みが残ってしまいました。
宍戸さんは、保険会社から損害賠償額の提示を受けましたが、提示された賠償額が妥当なのか当事務所に相談にいらっしゃいました。提示された賠償額はどのように考えても低い金額であると言わざるを得ないことや、今後の交渉について説明させていただき、当事務所に依頼いただくこととなりました。
そして、最終的に約1,100万円という金額で解決することができました。
当事務所が関わった結果
当事務所が依頼を受け、交渉を行った結果、適正な損害賠償額で解決することができました。
解決のポイントは以下の点です。
1損害賠償額について
保険会社からの提示が余りに低額であったことから、即時に弁護士基準で算出した賠償額の請求を行いました。
交渉を尽くした結果、休業損害や逸失利益について、ほぼこちらの請求通りの賠償を得ることができました。
この賠償額は、裁判を行った場合よりも高額であると考えられます。
2短期間で解決
委任状をいただいてから即時に交渉を始め、賠償額が約1,100万円という高額にもかかわらず、約半月で口頭の合意に至り、示談書を交わして入金がなされるまで約1か月という短期間で解決をすることができました。
これは、当事務所が千葉県で有数の事件数を扱っていることから、同様の事例を数多く扱っており、ご相談の段階で今後の見込みや損害額の具体的な計算まで踏み込んだ打合せをすることができたことによるものです。
依頼者様の感想
ありがとうございました。
※プライバシー保護のため、地名については実際にお住まいの場所の近隣ですが実際とは異なる場所を記載してあることがあります。
文責:弁護士 根來 真一郎
本事例へのよくある質問
- 橈骨遠位端骨折とは何ですか?
- 手首の骨折です。具体的には、橈骨遠位端部つまり橈骨の手関節に近い部分で生じる骨折です。コーレス骨折、スミス骨折、バートン骨折などの種類があります。
- 後遺障害等級は10級、12級、14級となる可能性があります。
参考:橈骨遠位端骨折の解説
- 兼業主婦の休業損害はどのように計算しますか?
- 全女性の平均年収を基礎として計算します。
- 受傷のために家事ができなかった期間・割合に応じて認められます。
- 全女性の平均年収よりも仕事の収入の方が多い場合、仕事の収入を元に計算します。
参考:主婦の休業損害の解説
- 兼業主婦の逸失利益はどのように計算しますか?
- 全女性の平均年収を基礎とします。その上で、【年収×労働能力喪失割合×労働能力喪失期間】という計算をします。
- 全女性の平均年収よりも仕事の収入の方が多い場合、仕事の収入を元に計算します。
参考:主婦の逸失利益の解説
参考:労働能力喪失期間の解説
- 保険会社から示談金の提示を受けた場合に気を付けることは何ですか?
- 個々の損害項目の漏れがないかどうか注意しましょう。
- 個々の損害項目の金額が妥当かどうか検証しましょう。
- 弁護士費用特約がある場合、弁護士に相談・依頼をしましょう。
- ①入通院慰謝料、②後遺障害慰謝料、③休業損害、④逸失利益などが特に慎重に検討した方がよい点となります。
- 弁護士費用特約を利用しても通常翌年以降の保険料は上がりません。弁護士費用特約がある場合、積極的に弁護士に相談・依頼をしましょう。
参考:交通事故と慰謝料の解説