頸椎捻挫で治療費の打ち切りにもかかわらず異議申立で14級の事例
最終更新日:2024年10月30日

- 監修者
- よつば総合法律事務所
- 弁護士
- 辻 悠祐

- 病名・被害
- 頸椎捻挫・腰椎捻挫
- けがの場所
- 首腰・背中
- 最終獲得金額
- 350万円
- 後遺障害等級
- 14級
- 事例の特徴
- むちうち(首・腰)
事故の状況
須川さんは交差点で横断歩道を歩いていました。すると、対向方向から車が進んできます。車は右折して須川さんに近づいてきました。
須川さんは車とぶつかります。須川さんは転倒しけがをします。須川さんは病院にいき、頸椎捻挫や腰椎捻挫などと診断されました。
ご相談内容
須川さんは首や腰の痛みに悩んでいました。須川さんは治療を続けます。しかし、2カ月半ほど過ぎた段階で、加害者の保険会社は治療費の支払いを打ち切りました。
須川さんには首や腰の痛みが残っています。須川さんは今後どうしたらよいかわからなくなり、弁護士に相談することにしました。
須川さんのご相談内容のまとめ
- 治療費の打ち切りに対してどうすればよいかわからない。
- 今後どのように治療を続ければよいかよくわからない。
弁護士の対応と結果
加害者の保険会社が治療費の支払いをストップしても、健康保険で通院できるという説明を須川さんは弁護士から受けました。
須川さんは首の腰の痛みが残っていましたので、健康保険を使って通院をすることとなりました。
弁護士は須川さんから依頼を受けて、過去の治療の記録の取り寄せをします。記録をみると、なぜか被害者も納得のうえで治療打ち切りに応じていると担当医は認識していました。
須川さんは、痛みが強く残っていたことから、整形外科で治療を続けます。通院約10か月で、須川さんが治療を終了しました。
カルテや須川さん作成の現在の状況をまとめた書面を作成のうえで、弁護士は後遺障害の被害者請求をしました。
しかし、結果は後遺障害は非該当でした。
結果に納得できなかったことから、追加で医療記録を取り寄せし、医療記録の内容を精査した結果を異議申立書に記載のうえで、異議申立てをしました。
その結果、頸椎や腰椎について後遺障害等級14級9号となりました。
その後、弁護士が代理して賠償交渉をして、自賠責保険金75万円のほか、約280万円の賠償を受け取ることができました。
須川さんが受け取った金額のまとめ
自賠責保険 | 75万円 |
---|---|
任意保険 | 280万円 |
合計 | 355万円 |
解決のポイント
1. 一括対応が早い段階で打ち切られても治療を継続したこと
治療費は加害者の任意保険会社が支払うことが多いです。「任意一括対応」「任意一括払い」などといいます。
任意一括対応の流れ
須川さんのけがは、事故の状況からすると、あまりにも一括対応の打ち切りのタイミングが早い状況でした。須川さんが適切な治療を受けているとはいえない状況でした。
そこで、須川さんは健康保険を使って通院しました。そして、最後の賠償交渉で相手方保険会社に治療費などを請求することにしました。
何より、須川さんが一括対応を打ち切られても、治療を諦めずに継続したことが重要でした。
2. 異議申立の成功
須川さんは10カ月が過ぎた後も症状がありました。カルテを見ても、けがは決して軽くはありません。
そこで、一括対応を打ち切られた経緯や被害者の状況を詳細に弁護士が書面にまとめました。また、治療内容を異議申立書にまとめるなど工夫をして異議申立てをしました。
その結果、異議申立てにより14級9号となりました。
ご依頼者様の感想
粘り強くサポートしていただきありがとうございました。ありがとうございました、いろいろと心強かったです。
(千葉県柏市・40代・女性・主婦)
本事案は実際のお取り扱い案件ですが、プライバシー保護のため、事案の趣旨を損なわない範囲で一部内容を変更や省略していることがあります。写真はイメージ画像であり実際のお客様とは異なります。記載内容は当事務所のPRを含みます。
本事例へのよくある質問

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