頚椎捻挫と腰椎捻挫(14級)の40代会社員について、160万円から285万円に賠償額が増えた事例
最終更新日:2023年06月02日

- 監修者
- よつば総合法律事務所
- 弁護士
- 加藤 貴紀

- 病名・被害
- 頚椎捻挫・腰椎捻挫・右肩峰下滑液包損傷・右手関節捻挫
- けがの場所
- 首腰・背中
- 最終獲得金額
- 285万円
- 後遺障害等級
- 14級
- 事例の特徴
- むちうち(首・腰)
事故の状況
尾藤さん(仮名)は駐車場で歩いていたところ、うしろから車に追突されました。
ご相談内容
尾藤さんのけがは頚椎捻挫と腰椎捻挫です。6か月の通院をしたものの、首と腰の痛みは完治しませんでした。
後遺障害は14級
尾藤さんが自ら後遺障害の手続きをしたところ、首と腰の痛みについて「局部に神経症状を残すもの」(14級9号)となりました。2か所なので併合14級です。
保険会社の提示額は160万円
保険会社は尾藤さんに示談案を示します。金額は160万円です。
尾藤さんは合意してよいかどうかわからなかったので、弁護士に相談しました。
増額をめざして弁護士に依頼
弁護士に相談したところ、尾藤さんは次のようなアドバイスを受けました。
- 160万円では合意しないほうがよい。かなり少ない。
- 特に後遺障害慰謝料が30万円しか提示がないのはおかしい。裁判の基準だと110万円になる。
- 弁護士が入れば、通院慰謝料や逸失利益も増える可能性が高い。
- 弁護士費用特約があるのであれば、弁護士が交渉したほうがよい。
弁護士費用特約はあったので、尾藤さんは増額をめざして弁護士に依頼することとしました。
弁護士の対応と結果
弁護士は保険会社との交渉をスタートします。
弁護士が110万円の後遺障害慰謝料を請求したところ、弁護士の主張どおりの金額の後遺障害慰謝料で合意できました。30万円から110万円への増額です。
また、通院慰謝料や逸失利益も増やすことができました。
最終的には160万円から285万円に増えます。尾藤さんは285万円を受け取ることができました。弁護士の代理から解決までの期間は1か月でした。
解決のポイント
1. 後遺障害慰謝料が30万円から110万円に増額
はじめに保険会社が提示していた後遺障害慰謝料はたったの30万円でした。明らかにおかしい金額です。
後遺障害14級の後遺障害慰謝料として、裁判の基準の110万円を弁護士は請求します。その結果、弁護士の主張どおりに110万円となりました。
2. 交渉期間1か月での早期解決
尾藤さんは早期に解決したいという希望がありました。
そこで、弁護士はすぐに請求書を作成して保険会社に送付します。保険会社にも迅速な回答を要請し続けたところ、交渉期間1か月で合意まで至りました。早期に解決ができました。
手続きの種類 | 期間の目安 |
---|---|
示談交渉 | 3カ月以内 |
紛争処理センター (あっせんの場合) | 3~6カ月 |
裁判 | 6カ月~2年 |
注 個別事案により大きく異なります。
ご依頼者様の感想
おかげ様で、短期間で増額を実現することができました。ありがとうございました。
(千葉県柏市・40代・女性・会社員)
本事案は実際のお取り扱い案件ですが、プライバシー保護のため、事案の趣旨を損なわない範囲で一部内容を変更や省略していることがあります。写真はイメージ画像であり実際のお客様とは異なります。記載内容は当事務所のPRを含みます。
本事例へのよくある質問
- Q頚椎捻挫ではどのような後遺障害になりますか?
-
次のような後遺障害となることがあります。
- 局部に頑固な神経症状を残すもの(12級13号)
- 局部に神経症状を残すもの(14級9号)
- Q腰椎捻挫ではどのような後遺障害になりますか?
-
次のような後遺障害となることがあります。
- 局部に頑固な神経症状を残すもの(12級13号)
- 局部に神経症状を残すもの(14級9号)
- Q頚椎捻挫や腰椎捻挫で「局部に神経症状を残すもの」(14級9号)になったときの後遺障害慰謝料はいくらですか?
-
- 裁判のときの標準的な慰謝料は110万円です。
- 交渉のときは、110万円または若干少ない金額となることが多いです。
- Q弁護士に依頼して1か月での解決は早いですか?
-
早いです。通常はスムーズに進んでも2~3カ月はかかることが多いです。

- 監修者
- よつば総合法律事務所
- 弁護士
- 加藤 貴紀