頚椎捻挫と腰椎捻挫(14級)の30代会社員について、120万円から320万円に賠償額が増えた事例
最終更新日:2019年10月31日

- 監修者
- よつば総合法律事務所
- 弁護士
- 村岡 つばさ

- 病名・被害
- 頚椎捻挫・腰椎捻挫
- けがの場所
- 首腰・背中
- 最終獲得金額
- 320万円
- 後遺障害等級
- 14級
- 事例の特徴
- むちうち(首・腰)
事故の状況
香取さん(仮名)は車を運転し、赤信号で停止します。すると、後ろから強い衝撃を香取さんは受けました。ノーブレーキの車が突っ込んできたのです。
ご相談内容
香取さんには、首と背中の痛みが発生しました。病院に行ったところ、香取さんは頚椎捻挫と腰椎捻挫の診断を受けました。
10か月の通院で症状固定
香取さんは整形外科への通院を続けたものの、首や背中の痛みは治らずに10か月で症状固定となりました。
後遺障害は14級
香取さんは自分で後遺障害の手続きをしたところ、首と背中の痛みがそれぞれ「局部に神経症状を残すもの」(14級9号)となりました。併合14級です。
保険会社の提示額120万円に疑問
香取さんは保険会社から提示を受けます。金額は120万円です。
香取さんは提示額に疑問を感じて弁護士に相談します。
香取さんが相談をしたところ、弁護士から次のようなアドバイスを受けました。
- 120万円は明らかに少ない。
- 弁護士が入れば、賠償額が増える確率が極めて高い。
- 弁護士に依頼することをおすすめする。
香取さんも弁護士に頼んだほうがよさそうと思っていたので、香取さんは弁護士に頼むことにしました。
弁護士の対応と結果
弁護士は保険会社との交渉をスタートします。
保険会社のはじめの提示額は120万円でした。明らかに少ない金額です。
そこで、弁護士は保険会社に増額を要請します。その結果、慰謝料や逸失利益が増額します。最終的には320万円で合意します。
香取さんは、320万円を保険会社から受け取ることができました。
解決のポイント
1. 通院慰謝料として100万円以上を獲得
保険会社がはじめに提示した通院慰謝料は51万円でした。
しかし、通院10か月の通院慰謝料の裁判の基準は113万円です。そこで、弁護士は通院慰謝料の増額を主張します。
最終的には、通院慰謝料として100万円以上を獲得することができました。
2. 後遺障害慰謝料として100万円以上を獲得
保険会社がはじめに提示した後遺障害慰謝料は40万円でした。
しかし、14級になったときは、後遺障害慰謝料の裁判の基準は110万円です。そこで、弁護士は後遺障害慰謝料の増額を主張します。
最終的には、後遺障害慰謝料として100万円以上を獲得することができました。
3. 逸失利益として100万円以上を獲得
保険会社がはじめに提示した逸失利益は25万円でした。後遺障害の影響が1年間だけ続くという前提です。
しかし、14級の後遺障害の影響は、5年間続くとして計算することが多いです。そこで、弁護士は逸失利益の増額を主張します。
最終的には、後遺障害の影響が5年間続くことを前提に、逸失利益として100万円以上を獲得することができました。
4. 粘り強く妥協しない交渉の重要性
ある程度交渉をした段階で、保険会社から300万円という提示がありました。この金額は裁判基準の90 %程度です。示談も検討できる内容でした。
しかし、適正な賠償額に1円でも近づけるという考えから弁護士は交渉を続けました。その結果、320万円まで引き上げることができました。
香取さんにも納得いただける解決ができて、ホッとしています。
ご依頼者様の感想
ありがとうございました。
(千葉県市原市・30代・男性・会社員)
本事案は実際のお取り扱い案件ですが、プライバシー保護のため、事案の趣旨を損なわない範囲で一部内容を変更や省略していることがあります。写真はイメージ画像であり実際のお客様とは異なります。記載内容は当事務所のPRを含みます。
本事例へのよくある質問
- Q慰謝料を増やすにはどうすればよいですか?
-
慰謝料を増やすには次のような点を検討しましょう。
- 適切な期間の通院を行う
- 適切な計算方法(裁判基準)で慰謝料を計算する
- 弁護士へ相談・依頼する

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- 村岡 つばさ